週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

月の地下に巨大な空洞 FF4かな

2017年10月18日 16時30分更新

 JAXAは10月18日、月の火山地域の地下に、複数の空洞の存在を確認したと発表した。

 日本の月周回衛星「かぐや」に搭載された電波レーダー、月レーダーサウンダーで取得したデータを解析した結果、確認されたとしている。空洞は地下数十〜数百mの深さにあり、かぐやが発見した縦孔を東端として西に数十km伸びた巨大なものもあるという。

 月には、かつて溶岩が流れた際、地下に形成される空洞(溶岩チューブ)が存在していると考えられていたが、今回の成果により、存在する可能性が確実になった。

 隕石により破壊されている月面とは異なり、かつて月に磁場があった証拠や、月に取り込まれた揮発性物質などが見つかる可能性があり、科学的にも、将来の基地としても有用な発見であるという。

 「地下空洞の存在を確実にした今回の成果は、科学的にも将来の月探査においても重要なものです。溶岩チューブのような地下空洞内部は、月の起源と進化の様々な課題を解決出来る場所であり、また月における基地建設として最適の場所だからです」(JAXA)。

 今後は、レーダーサウンダーによる反射波データと他の観測データの相互関係や、地下空洞の反射波パターンのシミュレーション解析から、月の地下空洞の検出をさらに進めていくという。


この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります