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パナソニックの最新オーラルケアを試してみた

電動歯ブラシ「ドルツ」新製品レビュー=W音波振動にホレたっ!!

2017年10月17日 00時00分更新


 自分は20年近くドルツを使っている。今はドルツイオン(EW-DE20)と、ジェットウォッシャー(EW-DJ61)で、そろそろ10年選手となってきた。
 もちろんブラシ部分は何度も買い替えているし、ウォッシャーの先端部分も何度も交換したが、毎日使っているのに故障もしないし虫歯にもならないので、最新のドルツに買い替えてみた。

これが最新歯ブラシのDP-51とウォッシャーのDJ71だ!

最新モデルはW音波振動
スイッチを入れると強力

 まずは歯ブラシのほう。EW-DP51は9月1日に発売となった最新モデルだ。ドルツは長年にわたって、「ヨコ振動」を搭載してきた。それにイオンなどの機能を加えて機能を向上していたのだが、あくまでも動きは「ヨコ」だったのだ。

充電台は宙に浮いたような状態になるが、水滴がたまっても下の台座を拭きやすいという利点がある.

 今回のDP51はついに新しい動作が加わった。それが「タタキ振動」である。つまりヨコ振動にタタキが加わり、「W音波振動」となったのだ。

 タタキというのは、想像するとおり、歯の奥行き方向への振動で、これが加わることによって歯垢除去力が最強化しているという。ヨコ振動はいままでと同じ毎分3万1000ストロークで、タタキは毎分1万2000ストロークである。

 実際にブラシをつけてスイッチを入れると、手に伝わる振動がより強く、なおかつ発生する音もなかなかスゴい。

グリップは四角いが軽量で持ちやすい.

ブラシが6本と5つの動作モードを
組み合わせるのだっ!!

 DP51にはこのW音波で動作する「Wクリーン」モードを入れて5種類の動作モードがある。つまりブラシの動き方を5種類から選べるということだ。

 「ノーマル」は従来のヨコ振動のみで、「ソフト」はそのヨコ振動の幅が狭くなる。初めての方や、ノーマルでも強く感じる方用だ。

 「ガムケア」は歯ぐきをマッサージするためのモードで間欠的な振動になる。「ステインオフ」は文字通り表面の汚れをとるモードで、ノーマルに近い。

ボタンを押すと動作が始まるが、さらに押していくとモードが下方向にどんどん変わる.

 それぞれのモードと組み合わせて使うためのブラシが6種類もついてくる。「マルチフィット」は歯面や噛み合わせ面を磨く。「密集極細毛」は歯面・噛み合わせ面に加え歯周ポケットから掻き出す。「ポイント磨き」は細いブラシで歯間や奥歯の奥を磨く。「ステインオフ」はその名のとおり、着色汚れをとる。「ステインオフアタッチメント」は特殊な形状で、歯面と歯間の汚れをとる。「シリコン」は歯ぐきをマッサージするための専用ブラシだ。

こちらが付属の6種類のブラシ.左下が歯ぐきマッサージ、ピンク系がステイン除去用である.

 5種類の動作モードと6種類のブラシを組み合わせて使うことになる。とはいえ、毎日全部使うのではタイヘンなので、オレは日頃は密集極細毛で磨いて、ステインケアのときに付け替えるという感じで使っている。

2倍の威力でキレイになるので
歯磨き好きはもちろん
ズボラなオレたちにもピタリだっ

 実際に毎日使ってみたのだが、やはりWクリーンの威力はスゴい。スイッチオンで動作が始まり、約2秒後に本格動作になる。徐々に強くなるので、あわてない。

 30秒ごとに一瞬止まるのも以前と同じで、目安として30秒で上または下の歯列の左右どちらかを磨く感じだ。合計30秒×4の2分間で磨き終わる。2分たつと自動停止が2回行われるので、それも目安になる。

 Wクリーンは、従来のヨコ振動と比べると、やはり口のなかでの動作と音の迫力が違うので最初はちょっと「おっ」となるが、すぐに慣れる。磨き中もハードな感じがするのかなと思ったが、さにあらず。タタキ振動が入ると、歯や歯ぐきからブラシがちょっと浮いた感じになって、逆に押しつける力を緩めても磨かれている感じになるのだ。

ブラシを並べておくスタンドと、ステイン用の歯磨きも付属する親切さ..

 ちなみにDP51は「パワーコントロール」という機能も内蔵していて、ブラシの押しつけ力が強くなると、それを感知して自動で振動を弱くしてくれる。いわゆる「磨きすぎ」を防止するもので、力をいれてしまいがちな我々にはうれしい機能なのである。

 Wクリーンの磨き上がりは、ひげそりにおける「剃り残しなし」を歯ブラシで実現してくれた感じで、とてもキモチがいい。

こちら標準で付属するキャリングケースにはブラシ2本が入る.

 オレは歯磨きにそれほど熱心でないタイプなので、これまでは磨いて口をゆすいだ後に、若干の磨き残し感を舌で感じることがあったが、Wクリーンを使うとそれがなくなった。歯磨き好きはもちろん、ズボラなワタシやアナタにもピッタリな機能なのである。

ジェットウォッシャーはおまけじゃなくて
これこそ手放せない逸品なのだ

 ジェットウォッシャーことEW-DJ71も今年の5月に発売となった新機種で、水を使って歯間や歯ぐきの汚れを洗い流すもの。オレの持っているDJ61の上位機種で、ノズルの形状が変わり、「超音波水流」となっている。本体のデザインも大きく変更され、シリンダー型のスマートなカタチになった。

新デザインで、ハンドル部は磁石でピタッと本体にくっつくカタチだ.

 ノズルは従来の白から透明に変更となっており、このノズルの先端部分に絞りがあり、そこでキャビテーションをおこして、気泡を混入させる。メガネ店においてある超音波洗浄器と同じで、泡が消滅するときに発生する衝撃波でよごれをとるのだ。

 こちらの操作はいたって単純で、タンクに水を入れて、電源を投入して水流の強弱を本体で設定。あとは手元のハンドル部のJET/OFFスイッチで水の出しと止めを行う。

水タンクはこのように円筒の半分のカタチである.

タンクは600ccで最高水圧で約2分もつ.

電源を押して、-/+で水圧を選択する.点々の部分がインジケーター.

 初めてウォッシャーを買ったときは、使い方にとまどった。どんどん水が口にたまってくるので、下を向いて水をたれながしながら洗浄する方法を会得すればOKなのだ。

ハンドルの手元にあるスイッチで水流のON/OFFを行う.

 使用感は、こちらもアタリがソフトになった。というか、水流のみと違って泡が含まれているせいかもしれないが、「細い水流が直撃」する感じが弱まっている。試しに水圧をMAXにしてみたが、前モデルの半分くらいの「口あたり」で、歯ぐき出血もしなかった。こちらも新しさを実感する出来なのである。

こちら長年愛用したEW-DJ61はこんなデザイン.ノズルのギザギザ部分を指で回しながら方向を帰られたが、71ではできない.

 実際に汚れの落ち具合は、歯面の舌触りが変わるわけでもないのでわからないが、歯間からの食べカスくんの排出力は変わらずである。ただ、前モデルではノズルの根元に指をかけて、ビミョウな角度を調整しながら使っていたのだが、新モデルはそれがしくみ上できなくなっている(ノズルの根元を手で回す部分がない)。なので、微妙な角度にこだわる方はもどかしいかもしれない。

ノズルは2本同梱で、スタンドには4本までキープできる.

ニューモデルがそろった
いまがドルツどきなのであ~る

 というわけで、自宅で10年使った旧モデルから、2017年モデルへとリニューアルしてみたのだが、毎日使うモノなので、これは買い替えてよかったのだ。DP51が約2万円、DJ71は約1万円であるから、合計で3万円。1年で買い替えるわけもないのだが、365で割ると1日83円でこのキモチよさが買えて、なおかつ虫歯にならない率が向上するなら、もはやタダみたいなものである。買うならセットですよね~~!!

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