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nasneのスマホアプリがアップデートで超進化:Xperia周辺機器

2017年10月15日 10時00分更新

 この連載で基本機能NASとしての活用法の2回にわたってご紹介した、ソニーのネットワークレコーダー&メディアストレージ「nasne(ナスネ)」。

 記事で機能をご紹介をしてすっかり満足していたところ、なんとスマートフォンアプリ「torne mobile」のアップデートがありました。ふつうのアップデートであればスルーしようと思っていたのですが、いちばん備わってほしいと思っていた「ビデオ書き出し」機能に対応したということなので、これを紹介しないとXperiaとnasneを連携させる本来の良さが伝わりません。そこで改めて、今回もXperiaとnasneの連携を紹介したいと思います。

 まず、おさらいとしてスマートフォンアプリ「torne mobile」をXperiaにインストールしていることが前提です。そして、今回の「ビデオ書き出し」機能を使いたい場合には、別途アプリ内課金(840円)が必要となります。

 ……おや? テレビ番組を視聴したり、録画した番組を見られる「視聴再生機能」にもアプリ内課金(500円)を払ったたずでは? はい、そのとおりです。またお金かかってしまうのと思うのはごもっとも。もっと安価に視聴も書き出しもできる「Video & TV SideView」もあります。

 しかし、実際に触ったらわかるこの快適さに払う対価としては安いくらいで、いちど購入すれば同一アカウントであれば何度でも利用できます。開発者への感謝という意味も込めて、サクッと課金してしまうのがオススメです。

 さっそく「ビデオ書き出し」をしてみましょう。“VIDEO(ビデオ)”アイコンをタップして、nasneに録画された番組から好みの番組を見つけます。次にその番組タイトルをタップし続けてサブメニューから“ビデオ書き出し”を選びます。

 すると“ビデオ書き出し”メニューが開くので、書き出し先を“内蔵ストレージ”か“外部ストレージ(SDカード)”か選択し、さらに書き出しモードを“速度優先”か“容量優先”のいずれかを選びます。

 番組グループを選べば、まるごとシリーズのタイトルを転送してくれます。注意点としては、デジタル放送お約束の、ダビング10の番組は9回まで書き出しできますが、最後はムーブになって元の番組はなくなってしまうこと。またコピーワンスの番組は、書き出すとムーブとなってしまうことです。特に、書き出しした後にnasneには戻せないので気をつけましょう。

 nasneに「3倍モード」で録画した30分番組をXperiaに転送する場合の書き出しモードを比較してみました。“速度優先”で書き出した際の容量は約0.3GB(300MB)前後で、筆者のホームネットワークの環境では転送時間は1分程度で完了します。“容量優先”で書き出した際の容量は約1.5GBもあり、転送時間は約5分ほど。

 表示された書き出し時間よりも速く転送できたので、よりキレイな映像で観たいときは“容量優先”もアリだと思いましたが、なにしろストレージ容量をかなり消費してしまいます。ストレージの残量が心配な場合は“外部ストレージ(SDカード)”を利用しましょう。

 また、転送中にWi-Fi接続が途切れると書き出しが中断してしまうので、アプリを終了しないようにしましょう。無事書き出しが終わると、“VIDEO(ビデオ)”のタイトルの中に、書き出しされた番組が新たに増えています。左右にフリックして内部ストレージや外部ストレージに絞っての閲覧もできるので、書き出した番組を見つけるのはとてもカンタンです。

 書き出しされた番組の操作方法は、基本的にホームネットワークで録画した番組を見る場合と同じです。しかし、このXperiaのストレージに転送された番組をtorne mobileで操作する際の爆速っぷりは、もう快適そのもの。再生、停止、フラッシュ送り/フラッシュ戻しからチャプタースキップまで、何をしてもレスポンスが高速です。

 “ビジュアルシーンサーチ”がまた最高に便利です。30秒/1分/2分/5分から間隔を選んで、サムネイル画像を見つつ指で自在にスライド操作できます。もともとネットワークごしの操作でもラグを感じさせない快適さがありましたが、さすがオフライン機能。ほんのちょっとのロード待ちすらなくサクサクです。

 縦持ちスタイルの際は片手で画面を横にスワイプすると、それだけで早送りや早戻しといった操作もできます。早見(×1.5~×2.0)再生もできるので、録り溜めた番組を早く消化をしたい場合にものすごく重宝します。

 ほかにも、音声切り替えや字幕切り替えにも対応していたりと、まずあってほしい機能がバッチリ備わっており、これらすべての操作がストレスフリーで動かせる快感!

 ビデオオンデマンドにもオフラインで視聴できるデータをスマホへのダウンロード機能があり、それはそれで便利に使っていますが、このnasneをコントロールできるスマートフォンアプリ、torne mobileの抜群の操作性は抜きん出ています。Xperiaとnasneの組み合わせの相性は最高ではないかと、使いながら酔いしれてしまいました。

 メジャーな番組の持ち出し先というならXperiaですが、録画番組を大画面で見たいと思ったら「Xperia Touch」を利用してみるという方法もあります。同じくtorne mobileをインストールしてしまえば、同一アカウントなら追加課金は不要です。

 手元に写ったスクリーンをタッチしてnasneを思いどおりに操作できる快感と、壁に投写すれば最大80インチで観られる迫力。これまたnasneとの相性が良く、ちょっとした近未来感覚を楽しめます。

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