キヤノンは10月16日、同社コンパクトデジタルカメラのフラッグシップモデル「PowerShot G1 X Mark III」を発表した。11月下旬発売予定で、予想実売価格は13万円前後の予定。
これまでの同社コンパクトデジタルカメラの撮像素子は1.5型が最大であったが、新機種ではAPS-Cサイズの大型センサーを採用。それでいて本体サイズは従来機種から大幅な小型・軽量化を実現している。
本体サイズは幅115×奥行き51.4×高さ77.9mmで重量は399g。ちなみに、従来機の「G1 X MarkII」は幅116.3×奥行き74×高さ66.2mmで重量は553gだ。
画素数は約2420万画素。APS-Cセンサーを搭載するコンデジとしては珍しく、光学3倍のズームレンズを採用。35mm判換算で24~72mmとなっており、明るさもF2.8~5.6と明るいレンズを搭載する。
画像処理エンジンには最新の「DIGIC 7」を採用。AUTOモードで被写体検出精度が向上しているほか、ノイズリダクションの進化による解像感の向上、高感度時や小絞り時の解像感の向上、ダイナミックレンジを広げる「オートライティングオプティマイザ」の進化などが実現している。また、感度設定もISO 25600まで可能になった。
AFは像面位相差方式の「デュアルピクセルCMOS AF」が利用可能で、従来のコントラストAFよりも高速な合焦が可能だ。連写性能は秒間最大9コマで、AF追従では秒間最大7コマとなる。
背面ディスプレーはチルト式からバリアングル方式に変更となり、タッチパネルディスプレーを採用。
EVFは約236万画素の有機ELパネルを採用。EVFが有効な時は背面ディスプレーをタッチパッド代わりに使用でき、EVFを覗いた状態でモニター上でタッチやドラッグ操作などをすることでAFポイントを指定できる。
撮影機能では新たに「パノラマショット」を搭載。カメラを上下または左右に振ることでパノラマ写真が記録できる。
このほか、タイムラプス動画の撮影や星空モード、流し撮りモードなどが利用できる。
ネットワーク機能は、無線LANに加えてBluetoothに対応。BLEに対応しており、スマホアプリからの起動(サスペンド復帰)やサスペンド状態でのカメラ画像の一覧表示、スマホのGPSを利用した位置情報の付与などが行なえる。
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