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Ryzen 7搭載「G-Master Spear X370A-DTN-STR」なら高画質配信も余裕でこなせる

8コアCPU搭載PCの実力!ゲーム実況に本当に強いのか大検証

2017年10月12日 19時00分更新

ゲーム以外でも活躍できる高性能
「G-Master Spear X370A-DTN-STR」の基本性能をチェック

 ストリーマー向けとなっていることもあり、ゲーム実況配信を中心に「G-Master Spear X370A-DTN-STR」の性能を見てきたが、もちろん、ゲーム以外の用途でも活躍できるだけのポテンシャルがある。定番のベンチマークソフトを使い、その実力を少し探ってみよう。

定番ベンチマークで見る基本性能
8コア16スレッドのRyzen 7 1700の実力は本物だ!

 まずはCPUのマルチスレッド性能がよくわかる「CINEBENCH R15」から。領域を分割し、スレッドごとにCGレンダリングを行なうため、コア数が多くなればなるほどレンダリング速度が速くなる。このレンダリングにかかる時間が短いほど、スコアーが高くなるというベンチマークだ。

4コアCPUでは超えるのが難しい1000cbというスコアーも、余裕で突破。

 結果は見ての通りで、マルチコアが1421cb、シングルコアで149cbとなっている。Core i7-7700Kではマルチコアで970cb前後となるので、Ryzen 7 1700の性能は単純計算で1.4倍以上。高画質配信でも余裕でこなせるという理由がよくわかる結果だ。ちなみにシングルコアではCore i7-7700Kは197cb前後となるので、コア当たりの性能では負けている。

 今回試用したモデルは、システム用にSATA接続のSSD、データ用にHDDを搭載している。SSDはNVMe対応のM.2 SSDの方が性能面では上だが、容量当りの単価が高めになってしまうのがネック。体感速度ではSATAのSSDでも効果が高いため、コスパを考えるならSATA接続のSSDを選ぶというは十分ありだろう。

 実際に「CrystalDiskMark」で性能を見てみると、シーケンシャルで500MB/sオーバー、ランダムでも200MB/s以上出ており、よほど酷な使い方をしない限りは満足いく性能だ。

OSやソフト起動で重視されるリード性能は、シーケンシャルでSATAの限界に近い534.6MB/sを達成。実用面で不満が出ることはまずないだろう。

 ちなみに、BTOでSSDの変更が可能。NVMe対応の速度重視のものに変更することもできるし、2TBのSATA SSDを選ぶこともできる。好みに合わせて自由に選べる柔軟性の高さが、BTOパソコンの魅力のひとつといえるだろう。

 グラフィック性能は先にFFベンチを出してしまったが、もうひとつ、「3DMark」の結果も掲載しておこう。主にDirectX 11の性能となる「Fire Strike」と、DirectX 12の性能となる「Time Spy」だ。

Fire StrikeではCPU性能の高さからか、Physics scoreが多少高め。Combined scoreが少し低めだが、トータルのスコアーでは、Core i7-7700Kを搭載した場合とほぼ同じとなる。

DX12のテストとなるTime SpyでもCPU scoreが高めとなる傾向は同じだ。このぶんスコアーがアップするため、Core i7-7700Kよりもわずかながらスコアーがよくなっていた。

 同じGeForce GTX 1070を搭載したCore i7-7700K機と比べ大きくスコアーが変わるということはなかったが、詳細を見ていくと、CPU性能が重要となるテスト項目では高めのスコアーを叩き出していた。とはいえ、3D性能のほとんどがグラボで決まるということもあって、CPUの差は小さくなっている。

 最後に、PCの総合性能として「PCMark 10」のスコアーも見ておこう。ウェブ閲覧など一般用途となるEssentials、ビジネス用途のProductivityのスコアーは普通だが、コンテンツ作成用途のDigital Content Creationがかなり高くなっている。このテストは多コアのCPUが有利となる部分だけに、さすがといったところだろう。

用途別のスコアーをチェックすると、CPUの性能の高さがどういった用途に強いのか、というのがよくわかる。

高性能CPUだと気になるCPU温度
高負荷時は何度まで上昇する?

 「G-Master Spear X370A-DTN-STR」の性能の高さはRyzen 7 1700に支えられているといっても過言ではないが、それだけ性能の高いCPUだけに、発熱が気になるところ。いくら性能が高くても、常時100℃近くまで上昇しているようでは安心して使えないからだ。

 そこで、「CPU-Z」のストレステスト機能を使い、CPUが何度まで上昇するのかを調べてみた。このストレステスト機能は、通常の利用ではまずありえないほど高い負荷がかけられるため、これに耐えられればまず問題ないと判断できる。CPUの温度は「HWiNFO」を使い、センサー値を読み取ることで計測した。

「CPU-Z」はCPUの情報を調べるソフトだが、耐久性を調べるのに便利なストレステスト機能を装備している。このテストを約15分ほど続けたあとの温度がどのくらいまで上昇しているのかをチェックした。

CPU温度はストレステストを実行する前が35℃、約15分負荷をかけた状態でも57℃と、非常に低い値だった。

 気になるCPU温度は高負荷時でもたったの57℃で、心配するような高温にはなっていなかった。これなら安心して使い続けられる。なおCPUクーラーは、大型のヒートシンクとサイドフローのファンを使ったMSIの「CORE FROZR L」が搭載されている。背面の排気ファンと直線上に並ぶレイアウトとなっているため、ケース内に熱が拡散せず、素早く排熱できるというのも、この冷却性能に一役かっていそうだ。

CPUクーラーから出た熱が、そのまま背面から排出できるレイアウトを採用。CPUクーラーそのものも大型で、冷却性能が高い。

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