企業の公式チャレンジ機能でマネタイズ、狙うは7兆円市場
みんチャレを運営するエーテンラボ株式会社は、もともとソニーの新規事業創出プログラム「Seed Acceleration Program」から生まれた。プログラムに採択され、新規事業創出部・A10 Projectとして動いていたが、2016年に独立した形だ。そして、2017年2月には、シードラウンドとしてソニーや第一勧業信用組合、フューチャーベンチャーキャピタルなどから総額6600万円を調達している。
アプリ上での法人向けサービスでは、企業の公式チャレンジを作成する機能がある。たとえば、スポーツクラブとか学習アプリ、クラウドソーシングといった企業のユーザー同士で、そのコンテンツを利用するチャレンジを投稿できるのだ。同じサービスを利用している同士なので、盛り上がりやすいはず。
手軽に始められるアプリだが、人との交流があるので心理的な効果が発生し、習慣化の可能性は格段に上がる。あまり高い目標を狙うのではなく、日々の継続を目的にすると続きやすい。まずは気軽に始めるのがコツだ。
ユーザーの三日坊主を防ぐ、というソリューションはさまざまな企業が欲しているような気がする。せっかく有料サービスのユーザーをゲットしても、使わないから解約されるといったことも多いだろう。そこで、ユーザー同士のコミュニティーが活性化してくれるなら言うことなしだ。同社が狙うのは自己投資産業の7兆円市場。このサービスはユーザー数がキモになるので、今後どういう手を打っていくのか目を離せない。
筆者紹介─柳谷智宣
1972年生まれ。ネットブックからワークステーションまで、日々ありとあらゆる新製品を扱っているITライター。パソコンやIT関連の媒体で、特集や連載、単行本を多数手がける。PC歴は四半世紀を超え、デビューはX1C(シャープ)から。メインPCは自作、スマホはiPhone+Xperia、ノートはSurface Pro3とMacbook Air。著書に「銀座のバーがウイスキーを70円で売れるワケ」(日経BP社)、「Twitter Perfect GuideBook」(ソーテック社)、「Dropbox WORKING」(翔泳社)、「仕事が3倍速くなるケータイ電話秒速スゴ技」(講談社)など。筋金入りのバーホッパーで夜ごとバーをハシゴしている。好きが高じて、「原価BAR」を共同経営。現在、五反田・赤坂見附・銀座で営業中。
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