※週間リスキーはテクノロジーとサブカルチャーの交差点から「ずっと、やんちゃデジタル」な切り口で情報をお届けする、たいへんマニアックなコーナーとなっております。初見の方はご注意ください。
海外の子ども用教育デバイスの中にはAndroidベースでネットにアクセスしコンテンツやアプリが利用できるものが増えています。
上海霊匙電子科技が開発した「doobo」は立体表示ができるという謎のサブディスプレーも搭載。本体はスライド式QWERTYキーボードを備えるという変態系デザインの製品です。
閉じた状態のdooboは本体中央部分に折りたたみ式のディスプレーが飛び出すように搭載されています。ブルーとホワイトのツートンカラーのデザインはいかにも子ども向けというイメージ。この状態では本体上に4つのコントロールボタンなどを備え、ゲームなどもできるようになっています。
引き出せばQWERTYキーボードが出てくる
さらに、簡易ホログラム表示機能付き
ここでディスプレー部分を開くと、Androidの画面が表示されます。ディスプレーサイズは公式なデータがなく、おそらく3型未満。アイコン形状からAndroidのバージョンも4.0レベルでしょうか。さらに、本体の下部を引き出すとQWERTYキーボードが現れます。
このままAndroid端末として使うこともできますが、開いたメインディスプレーの横にも、何やら画面のようなものが見えます。しかも、中にはガラスのビラミッドのようなものが入っているようです。これはいったい何なのでしょうか?
ここで本体を横から見ると、ディスプレー部分は後ろにかなり出っ張っていることがわかります。こちらの向きから見ても、ピラミッドが見えますね。これはプリズムのような形状をした、簡易3Dホログラム表示装置なのです。
ホログラム機能は教育用コンテンツを表示するためのもの
dooboは教育向けデバイスなので、あらかじめ子ども向けの教育コンテンツがいくつかプリインストールされています。
その中のひとつの動物図鑑を起動してみました。そこから象を選ぶと中国語と英語の表示がされ、そして、ホログラムディスプレー側には疑似3Dで立体の象の絵が浮かび上がります。この象は360度回転させることも可能。なかなかいい教育コンテンツと言えるのではないでしょうか?
ほかにもホログラムに対応した専用ゲームを起動すると、ゲームのキャラクターを立体表示することも可能。カタログの写真ほど鮮明なホログラムは表示できませんが、SDKが公開されれば、さまざまな応用もできそう。
本体の詳細スペックはまだ決まっておらず、製品化は中国のクラウドファウンディングサービスを利用する予定とのこと。
ディスプレーサイズが小さいことや子ども向けであることから、価格はそれほど高いものにはならないと予想されます。かなり変態なデバイスだけに、製品化されたらぜひとも入手してみたいものです。
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