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アルゴリズムで踊れ!

君は演奏する"プログラミング"Live Codingを知っているか?

2017年10月04日 17時00分更新

文● 細谷滝音、写真●稲垣謙一 編集●ASCII

Perfumeのステージにも使われたアルゴリズムの芸術

 ライブコーディングといっても「まだまだ一部のマニアの遊びに過ぎないのでは」と思うかもしれない。ところが先端的な表現者や目ざとい学生たちは、こうしたプログラムと新技術の組み合わせが生み出す新しい表現に熱いまなざしを注いでいる。

 その最も知られた例が、真鍋大度氏が所属するライゾマティクスの仕事だ。Perfumeやリオオリンピック閉会式で見せた彼らの斬新な表現は、3Dスキャンやドローンなどの新しい技術とプログラムの組み合わせがもたらしたものだ。

 彼らのような表現をしたいという若者たちは多く、大学でも受講希望者が増えているという。オープニングでビジュアルを担当した永松歩氏によれば「プログラミングを使った映像演出が大規模案件でも使われるようになって、僕らのようにそれに影響を受けた学生が集まっている」という。

 オープニングのビジュアルを担当した永松歩氏は、慶應で美術史を学んだ後、IT企業にてプロジェクトマネージャーとして勤務、現在、IAMASに在学中。DJが流す音をMaxで検知してパラメーターに変換し、openFrameworksにて書かれたアルゴリズムでビジュアルを自動生成するという作品を披露した。

 実際にイベントの会場でも、田所氏がウェブ公開している授業用資料(yoppa.org)を見て勉強している「メディア系ではない」女子大学生2人組に出会った。

 彼女たちによれば、最近は大学でプロジェクションマッピングのサークルがあるのだという。筆者は大学の頃にインターネットが爆発的に普及して世の中が変わっていく様を目の当たりにしたが、今の学生たちもドローンやAI、ARなどの次々に登場する新技術を、それに近いような感覚で見ているのかもしれない。

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