『Timeless 20th Century
Japanese Popular Songs Collection (13 Tracks)』
KEIKO LEE
「ラブ・ストーリーは突然に」、「海を見ていた午後」などの13曲の日本の名曲集。ジャズ歌手の日本語ポップは、プロパーな歌手でない、独特な感情表現が大きな魅力だ。たっぷりと思いを込めたアルトなヴォーカルが耳に心地よい。
ハイレゾはこの歌手のニュアンス感が細部の綾に至る部分まで、的確に伝えている。音調はややポップ的だが、ハイレゾ作品ならではのハイファイ性も色濃く感じられる。
FLAC:96kHz/24bit
Sony Music、e-onkyo music
81年アルファレコードからリリースされたオリジナル作品集。当時の最先端のスタジオミュージシャンがバックを務める。歌詞も岩谷時子、呉田軽穂(松任谷由実)とタレントが結集。
2017年リマスター。快適で、麗しい80年代のJPOP。純粋歌謡曲ではなく、当時のアルファレコードならではのポップと歌謡曲の巧みな融合が、いま聴いても新鮮だ。いしだから、それまでとは違う魅力的な側面を見事に弾き出している。音調はヴォーカルがセンターに大きくフューチャーされ、音像も大きい。リバーブの多さが時代を物語る。いしだの乾いた感情表現が最大の聴き物だ。
FLAC:96kHz/24bit
Sony Music、e-onkyo music
ギター一丁を伴奏に歌うスコットランド、アイルランドの名曲たち。透明度が高く、伸びやかで美的なヴォーカルが、どこまでも神々しい。
第1曲の「蛍の光」と訳されるオールラングザインは、決して別れの歌ではなく、原詩のとおり「懐かしい友と再会する」嬉しさ、楽しさが、その味わいから読み取れる。15曲目「ダニーボーイ」は、スクウェアな進行で、淡々と思いを歌う。歌声は素晴らしいが、エコーはもう少し落としたほうが、この歌手の崇高な美しさが引き立つだろう。
FLAC:192kHz/24bit、WAV:192kHz/24bit、DSF:5.6MHz/1bit
キングレコード、e-onkyo music
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