エレコムは10月下旬、ワンダーリーグのAR・VRプラットフォーム「ヴルーム」を採用したAR・VRアプリ専用コントローラ「JC-VRR02VBK」を発売する。価格は税込7279円で予想実売価格は4000円前後。ヴルームSDKはAndroid環境だけでなくiOSのARKitにも対応しており、モバイルデバイスのOSを選ばず利用可能。ただし、ヴルーム対応アプリでのみ使える専用コントローラーとなる。
「JC-VRR02VBK」は操作性に優れた6軸モーションセンサーやアナログスティックのほかトリガーボタンも搭載。さらに音量調整ボタンも搭載する。スマホとはBluetoothで接続し、1台のスマホに本製品を2台まで接続可能。これにより、両手持ちでのゲームプレイが可能。バッテリーは単4電池×2で75時間動作する。
発表会にはエレコム常務取締役(商品開発部管掌)の梶浦 幸二氏が登壇。エレコムのAR・VRに関する取り組みを解説した。梶浦氏は「日本ではAR・VR対応端末はわずか2%前後だが、2020年にはゲーム市場の50%がスマホ・タブレット向けになる」とコメント。日本での浸透が遅れているAR・VR市場の現状を語りつつ、国内市場だけでなく海外に打って出るとコメント。「現在は月3000台規模だが将来的には100万台を販売し、エレコムがARのデファクトスタンダードをとりたい」と語った。
続いて登壇したエレコム商品開発部アライアンス&VRデバイス課 課長代理の楠 祐介氏がAR・VRコントローラー「JC-VRR02VBK」をプレゼンした。AndroidとiOSで動作し、端末を問わないヴルームSDK専用コントローラーという製品の立ち位置に関しては「市場にはいろいろなプラットフォームや機器が乱立しており、開発者がアプリを制作しにくい。我々がAR・VR市場のプラットフォームをつくり、国内の拡大と市場の活性化に貢献する」とコメントした。
エレコムはスマホゲーム市場に参入し、現在ARロボットバトルアプリを開発中。11月にiOS 11 ARKit対応ゲームアプリ2本をApp Storeで配信予定。発表会場には「JC-VRR02VBK」を利用した開発中のアプリやARとVRを組み合わせてインテリアを確認できる「DOORS」の体験コーナーを設置、来場者の注目を集めていた。
「JC-VRR02VBK」の主なスペック | |
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対応機種 | Bluetooth 4.0 GATTプロファイルに対応するAndroid、iOS端末 |
対応OS | Android 5.0以降 iOS10以降 |
ボタン数 | 6 |
アナログスティック | 1本 |
電波周波数 | 2.4GHz帯 |
電波到達距離 | 最大約10m(テスト値) |
連続動作時間 | 約75時間(アルカリ電池使用時) |
電源 | 単4電池×2 |
サイズ | 149×89×46mm |
重量 | 約56g(電池含まず) |
発売日 | 10月下旬予定 |
想定価格 | 7229円(税込) |
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