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最先端技術を活かして労働災害ゼロを目指す

VR安全教育、JR東日本に納入

2017年09月28日 12時30分更新

 積木製作は、東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)新潟支社からの依頼を受けて、VR技術を活用した安全教育システムを開発、9月4日に納入した。

 これまでJR東日本新潟支社では、線路関係の工事を担当する現場スタッフに、実際に車両の運転席に乗車、運転手視点を体験するという教育を実施してきた。しかし、この方法では危険な作業を目の当たりにすることができないため、危機意識を持つことができず、より効果的な教育手段の開発が課題となっていたという。結果、VR技術に着目し、今回のシステム開発に至ったとのこと。

 納入された安全教育システムは、VRゴーグルで閲覧するタイプの映像コンテンツ。使用されている映像の撮影は、パノラマ撮影・制作の360(サンロクゼロ)が担当。実際の車両の運転席からおよそ15分間の道程を360度実写映像として撮影したという。

 撮影後、映像内には様々な作業員を3DCGで合成。中には危険行動を取っている作業員もおり、そういった作業員を指摘・回答していくという内容の教育を受けられる。

タブレット側から操作が可能

 本案件では、多人数に対しての教育を想定している。そのため、講師側はタブレットを操作して、同時スタート、停止、頭出し、スロー再生などの命令をすることも可能。また、受講者それぞれのスコアの確認、出題番号による正答率の出力機能も備える。

 今後、積木製作では建設、製造業を中心に、安全教育や研修分野でのVR導入を積極的に進めていくとしている。

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