週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

ヘッドフォン買うならここから選べ:

ちょっとお高め、でも個性派のヘッドフォンを独断と偏見で選ぶ

2017年09月26日 13時00分更新

プロ向けの「Signature STUDIO」で渋く決める

Signature STUDIO

 マニア垂涎の高級ヘッドフォンEditionシリーズを展開する。ドイツのULTRASONE。「Signature STUDIO」はプロ向けのライン。実売7万円台とちょっとお高めだが、これでも実売15万円もする上位の「Signature Pro」と近い内容で、価格をぐっと抑えたお手頃機である。ハウジング素材などが異なる。密閉型だが空間表現が自然で、かつモニター的な違いもビシッと描き分けるなどポテンシャルの高い機種。Editionシリーズとは違う、ULTRASONEの側面を発見できる。

物理的にカスタマイズできるイヤフォン

AKG N40

3種類の「メカニカル・チューニング・フィルター」、パーツ交換で物理的な音のチューニングが可能

 AKG N40は、フィルター交換で音のカスタマイズが楽しめる機種。ドライバー構成はBA型と直径8mmのダイナミック型ドライバーのハイブリッド型2ウェイ。実売価格は4万円台。コネクターに近い部分を布製にした質感の高いケーブルが付属。MMCX端子でリケーブル対応。小型で使い勝手もいい。全体に癖がなく、安定感のあるサウンド。中高域の響きが美しく、密閉型でありながら、詰まった感じがなくある程度の開放感を維持できている。“AKGらしさ”を感じるサウンドだ。

 同様にフィルター交換に対応した下位モデルの「N30」という機種もある。

背を伸ばして平面振動板にも手を伸ばしてみる?

AR-H1

 Acoustic Researchの「AR-H1」は平面振動板を使った平面磁界型のヘッドフォンで、これから発売になる機種。解像感が緻密で、音離れがいい。音の立ち上がりが速く、ボーカルや楽器の見通しにも優れる。セミオープンタイプで開放感もあるなど、とにかく音のいい機種。実売価格は8万円強と高めだが、平面振動板を使った機種は10万円を超えるものも少なくない点を考えるとリーズナブルだ。

AEON FLOW

 Mr.Speakerの「AEON FLOW」も平面振動板を採用した機種だが、こちらは密閉型。比較的コンパクトな本体でモバイル利用も視野に入れている。MrSpeakersの特許技術「V-Planer」振動板を改良し、耳の形状に合ったハウジングを採用。重量も328gと軽い。実売価格は10万円程度。

デザインにこだわってみるのもあり

99 CLASSICS

 MEZE AUDIOはルーマニアのブランド。高級感がある本体のデザインが魅力的だ。音調も、音が濃密で安定感やハッキリとした明瞭さを感じる。「99 CLASSICS」の価格は4万円程度。本体の質感は高く、価格を考えてもなかなか魅力的な選択肢に感じた。なお、これよりも安価な実売2万円台半ばの「99 NEO」という機種もある。

振動、振動、ウリイイイイイ

Crusher Wireless

 スカルキャンディーの「Crusher Wireless」はまさに“震える”ヘッドフォン。低音の再生に合わせて本体が振動して、迫力満点で心も揺さぶられる。ライブ録音もいいが、映画やVRなども楽しめる、エンタメ性の高い製品だ。シンプルなデザインで、装着感も良好。実売価格は2万円程度。Bluetooth対応のワイヤレスモデルとなる。

リミテッドなのに安価になった

Michelle Limited

 JH Audioの「Michele Limited」は、3ウェイ3ドライバー構成のユニバーサル型IEM。JH Audioはたくさんのバランスド・アーマチュア型ユニットを搭載したイヤモニ(Laylaはなんと片側12ドライバー)のラインアップを揃えているが、その末娘的な位置付けだ。しかし、その音は侮れない。今秋発売予定の機種で、予想実売価格は5万円弱。3Dプリンター制作の従来機種より1万5000円ほど安くなっている。

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

この特集の記事