いよいよ発売された「iPhone 8」と「iPhone 8 Plus」には「A11 Bionic」というプロセッサーが搭載されています。iPhoneやiPadなどiOSマシンには歴代、「A(数字)」という名称のプロセッサーが搭載されてきており、「A11 Bionic」は「A10 Fusion」の後継となる型番です。
アップルのウェブサイトには「4つの効率コアはA10 Fusionより最大70パーセント高速」「2つの性能コアは最大25パーセント高速」との表記があります。さらっと読むと意味がよくわかりません……。
Aシリーズは、高い負荷のかかるタスクの処理をつかさどる「性能コア」と、負荷の低いタスクを低消費電力で処理する「効率コア」からなっています。すなわち、「4つの効率コアはA10 Fusionより最大70パーセント高速」「2つの性能コアは最大25パーセント高速」とは、負荷の低い作業では70%高速化、グラフィックを多用するような高負荷の作業も、25%高速化と読めますね(もっとも、「どのようなタスクであればどっちのコア」とバッサリ分けられるものではなく、システムやアプリの立ち上げ、出力や入力の処理など、様々なタスクを並行して振り分けているので、25%早いから、25%分ゲームが快適! とはいかないかと思います)。
公式サイトの説明によれば、メッセージの送信やネットサーフィンなどは「消費電力を抑えながらすばやく処理されます」とのこと。負荷の軽い作業をしている分には、バッテリーの消耗も抑えられそうな印象を受ける文面です。その一方で、ARを使用したゲームの滑らかさもウリにしていますから、反対の性質を持ったコアをうまく組み合わせて、処理性能の高さと低消費電力を両立したプロセッサーと言えるでしょう。
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