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池澤あやかの自由研究:中国でドローン飛ばしてみた

2017年10月01日 10時00分更新

文● 池澤あやか 取材● 中山智 編集● 三宅/ASCII

 こんにちは、池澤あやかです。最近はDJIの小型ドローン「Spark」がお気に入りで、必ず旅先にはドローンを持って行っています。

前回はアメリカ・ハワイにて、アメリカ連邦航空局(FAA)のWebサイトからドローンの登録申請を行ない、実際にドローンを飛ばしてみました。

ハワイの観光地・ダイヤモンドヘッドでドローンを飛ばしている様子

 続いてのターゲットは、中国・深センです。深センは世界一の規模を誇る電気街のある街として知られていますが、実は、世界のドローン市場のおよそ70%を独占するメーカー・DJIが本社を置く街でもあります。同社は、香港科技大学でフライトコントローラーの研究をしていたフランク・ワン氏が大学寮の一室で創業した会社であり、現在は深センに本社があります。

 そんな世界一のドローンメーカーのお膝元で、ドローンを飛ばしてみたいと思います。

今回飛ばす私のマイドローンです。Sparkのアルペンホワイトカラーの機体に、DJI公式の羽模様のステッカーを貼ってデコレーションしています

ステッカーは深センにあるフラッグシップショップで手に入れました

重量・250gを超えるドローンは登録が義務化

 中国で飛ばすにはどういった手続きをとればいいのでしょうか。以前は比較的規制がゆるく、7kg以下であれば許可なくドローンを飛ばしてよかった中国ですが、今年の6月1日より機体重量が250gを超えるものは登録が義務化されました。中国民用航空局のWebサイトから申請をする必要があります。

 Webサイトは中国語のみとなっており、中国国内で使える電話番号も必須のため、外国人からするとすこしハードルが高いのが正直なところ。

 ただ、中国の電話番号取得は比較的簡単で、シェアサイクルや配車アプリをはじめとする様々な中国国内向けサービスでも中国の電話番号が必要なため、チャレンジしてみる価値はあると思います。

 申請がめんどうくさい方は250g以下のドローンを飛ばしましょう!

Web申請方法

 中国の電話番号取得方法は後述するとして、まずはWebサイトからの申請方法を見ていきましょう。申請フォームは中国語のみとなっています。

1:「用户注册(ユーザー登録)」ボタンを押して、ユーザー登録画面へ遷移。

2:任意のユーザーネーム、パスワード、中国での電話番号、文字認証、SMS認証、ユーザータイプの選択を行なう。

3:ユーザーの基本情報として、メールアドレス、本名、性別、身分証明書(パスポートを選択)、パスポート番号、住所(海外在住を選択)を入力。

4:ドローンを登録する。製品のドローンを登録する場合は「新增品牌无人机」ボタンを選択。

5:製品版のドローンを登録する場合は、ドローンのシリアルナンバー、ドローンメーカー名(中国名)、ドローンの種類、ドローンの用途を入力。

6. QRコードを生成する。

7. 生成したQRコードは2cm×2cm以上の大きさで出力し、ドローンに貼る。

 申請は以上で終了になります。すべて中国語なので戸惑うことも多かったのですが、オンラインですべて完結できるのは便利でした。

※ちなみに、こちらは2017年9月時点の情報になります。規制が変わることも往々にしてあるので、最新の規制に関しては政府のWebサイトをご確認ください。

中国電話番号取得方法

 中国の電話番号を取得する方法はいくつか存在します。

 一番簡単なのは、音声・SMS対応のプリペイドSIMを買うことです。Amazonなどのサービスを利用することで、日本で事前に購入していくことが出来るので安心です。

 また、SMS代行サービスというものがあり、こちらを利用することもできます、香港を拠点とする会社「博元訊息」が運営する「易博通(eSender)」は、メッセージアプリWeChat上からSMSを受け取ることができます。今現在は15日間のトライアル期間が設定されているようで、期間中は無料で利用できます。


登録方法(引用: YouTubeチャンネルより)

 また、今後も番号を使い続けたい方は、街中の「中国移動」または「チャイナユニコム」の店舗にて維持費が安いSIMを発行することも手です。 パスポートを持っていくと、日本人でも発行することができます。私は、チャイナユニコムの維持費が月16元(およそ月280円)のSIMを購入しました。安く維持できるのは嬉しいですね。

現地の中華SIMの購入方法詳細関しては、こちらをご覧ください。

中国で携帯SIMカードを購入してみよう【料金・キャリア】(外部リンク)

というわけで、飛ばしてみた!

 許可されているエリア内ですが、人に迷惑をかけないよう充分配慮して、いざフライトです! 私は人のいないビルの屋上庭園から飛ばしてみました。

 中国でも飛行場の周りは飛行禁止エリアに指定されています。全世界の飛行禁止エリアは、DJIのWebサイトからみることができます。

 空から深センの電気街を撮影するとこんな感じ。

 ではでは、池澤でした。

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