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iPhone 8の素材はiPhone 7からどう変わった?

2017年09月20日 12時00分更新

 9月22日の発売まで、今日を入れてあと3日となった「iPhone 8」と「iPhone 8 Plus」。ここでは、iPhone 7とiPhone 8の「素材」に着目して違いをチェックしていこう。

 こちらが2016年発売の「iPhone 7」および「iPhone 7 Plus」だ。

 そしてこちらが9月22日発売の「iPhone 8」と「iPhone 8 Plus」。以下、iPhone 7Plusを含めて「iPhone 7」と記載し、iPhone 8 Plusを含めて「iPhone 8」と記載する。

 広報画像をパッと見てもわかるように、iPhone 7には5つのカラーバリエーションが存在していたが、iPhone 8ではゴールド、シルバー、スペースグレイの3色展開になっている。これは、「iPhone 5s」や「iPhone 6」の時と同じラインアップだ。

 外観上のもっとも大きな違いは、iPhone 7がアルミ製のユニボディー(側面〜背面まで一体型)を採用していたのに対し、iPhone 8ではアルミ製のフレームを、ガラスで挟むようなボディーに変わっている点。

アップル公式サイトより

 公式サイトでも「ガラスから生まれたiPhone」として、ガラスを素材に用いたことを強調している。これは、デザイン上の都合だけでなく、ワイヤレス充電に対応させるためと見ることもできるだろう。

 なお公式サイト上には以下のような記載もあり、シャーシにはスチールも用いられていることがわかる。

 どうしたら圧倒的に強靭なのに、ワイヤレス充電もできるガラスでiPhoneを作れるか。私たちの答えは、まったく新しいタイプのガラスを組成することでした。こうして生まれたガラスは、レーザー溶接されたスチール製の基礎構造と、航空宇宙産業で使われているものと同じグレードのアルミニウムによるフレームでさらに強化されています。ミクロン単位の精密な設計は、このガラスのiPhoneに耐水性能も与えました。

 アップルが背面全面がガラスのiPhoneを設計したのは、「iPhone 4S」以来となる。iPhone 4やiPhone 4S全盛の時代には、ディスプレーガラスだけでなく、背面まで割れたiPhoneを手にしている人を時折見かけたものだが、割れる心配はないのだろうか?

 また公式サイトには、「前面と背面に採用したのは、これまでより50パーセント深い強化層を持つカスタムガラスです。新しいスチール製の基礎構造と、航空宇宙産業で使われているものと同じグレードの、より強い7000シリーズアルミニウム製フレームがそれをさらに補強します」との記載がある。

 落下テストの結果など、詳細なテストデータが公表されているわけではないので断言はできないが、以上のことから、ある程度の強度は持っていると判断してもいいのではないだろうか。

 なお、7000シリーズのアルミニウムは「iPhone 6s」から継続して使用されているが「より強い7000シリーズアルミニウム」との記載があることから、従来とは異なるものになっている可能性が考えられる。

 以上をまとめると、iPhone 7とiPhone 8の素材には大幅な違いがあることがわかる。

  • iPhone 7、iPhone 7 Plus……7000シリーズのアルミニウム、ガラス(ディスプレー面のみ)
  • iPhone 8、iPhone 8 Plus……より強い(公称)7000シリーズのアルミニウム、50パーセント深い強化層を持つガラス(ディスプレー面、背面)

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