マウスコンピューターは、9月6日より「秋の売れ筋パソコン特集」を開催している。本特集では、mouse、G-Tune、DAIVと各ブランドの売れ筋製品が紹介されており、ふだん使いからゲーム、クリエイティブ作業と用途別にオススメなPCがわかるようになっている。
なかでも気になるのが、売れ筋1位のゲーミングPC「NEXTGEAR-MICRO im570SA8-TV」だ。本製品はCPUがCore i7-7700(4コア/8スレッド、3.6~4.2GHz)、グラフィックスがGeForce GTX 1060(3GB)と、VRも楽しめる程の性能を有しながら、税別10万9800円と手ごろな価格となっている。
「NEXTGEAR-MICRO im570SA8-TV」の主なスペック | |
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CPU | Core i7-7700(4コア/8スレッド、3.6~4.2GHz) |
グラフィックス | GeForce GTX 1060(3GB) |
メモリー | 8GB(DDR4 PC4-19200) |
ストレージ | 1TB HDD |
インターフェース | DVI-D出力、DisplayPort出力×3、USB3.0×3、USB2.0×4、ギガビットLANなど |
サイズ/重量 | 約196(W)×430(D)×417(H)mm/約9.5kg |
OS | Windows 10 Home(64ビット) |
PCゲームの描画処理はグラフィックスボード、銃弾などの当たり判定などはCPUによって処理される。ゲームのつくりにもよるため、各ゲームの必要環境以上、できれば推奨環境に達するパーツを搭載したPCを選びたい。
具体的には、高性能なスペックが必要と言われているようなゲームでなければ、CPUはCore i5以上、グラフィックスボードはGeForce GTX 1050以上あれば、大方のゲームはプレイ可能で、ゲームによっては設定を下げれば遊べる。
一方、メモリーはCPUやストレージのデータのやり取りを一時的に記憶する役割を担い、この容量が不足しているとゲームの動作が重くなったり、カク付く原因となる。そのため、やはり必要環境以上、最近では最低でも8GB、できれば16GB以上あればほとんどのゲームで安心といったところだ。
そうした現状を考えた場合、「NEXTGEAR-MICRO im570SA8-TV」は、最低限のスペックは確保しつつ、VRもプレイ可能な高めの描画性能を有する構成と言える。気になる点は、ストレージが高速なSSDではなく、HDDを採用しているところだが、マウスコンピューター曰く、少ない容量のSSDのみ、SSDとHDDの組み合わせよりも、本機のように大容量のHDDのみを備えた製品の方が売れているとのこと。
以前、編集部の特集で一般消費者にアンケートを行なった際、予算が厳しい場合パソコンのどのパーツを妥協するかという質問に対して、最も多かった答えが「ストレージ」だった。
ストレージ(この場合、OSとアプリをインストールするシステムドライブ)が高速な利点は、たとえばMMORPGの場合、マップの移動などでストレージの読み込みを行なう際、移動速度が1~2秒変わるといったことがある。数値にすると微々たる差だが、そのスタートダッシュに遅れたことで、仲間との距離が離れてしまうといったことも。
ゲームによってそうした遅延に悩む場面も多いが、基本シングルプレイのゲームを遊んでいる場合は、起動の遅さなどを許容できれば、最も予算を削りやすいのかもしれない。
ゲームの必要環境をそろえるのにギリギリの予算しかない、1万円でも安く買いたいといった場合は、HDDのみ搭載したモデルを選ぶのもアリだろう。HDDなら1GB単価が安く、基本1TB以上の大容量となるため、ストレージでもっとも困りがちな容量不足にも陥らない利点もある。
もちろん、コンマ何秒の遅れも許容できない、起動の速度でイライラしたくないといった、ガチなユーザーには、ストレージも高速かつ大容量なSSDをオススメ。予算に余裕がある場合は、同社の売れ筋の中からそうしたSSD搭載機を選ぶか、売れ筋をベースにBTOでカスタマイズするかを検討するといいだろう。
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