国立新美術館で、アニメーション監督・新海誠さんのデビュー15周年を記念した「新海誠展『ほしのこえ』から『君の名は。』まで」が11月に開催される。これに先立ち、同美術館では監督本人をゲストに迎えた記者発表会が、9月7日に実施された。
新海誠さんは2002年に短編アニメーション「ほしのこえ」で商業デビューをはたし、以降、“美しく壮大な世界ですれちがう男女の物語”を作品として結晶させている。
本展では、長編アニメーション映画「君の名は。」にいたるまでの軌跡を、貴重な制作資料である絵コンテ、設定、作画、美術、映像をはじめ、世界観を体験できる造形物など、およそ1000点の展示を通じて紹介する。音声ガイドは「君の名は。」で主人公・立花瀧役を演じた俳優の神木隆之介さんが担当し、まるで一緒に展示をめぐっているかのように、作品の魅力を語りかけるとのこと。
新海誠さんは開催に向けて「国立の美術館でアニメーション監督の展覧会は初めてと聞き、とても光栄に思うと同時に気恥ずかしさも感じます。新海誠展を通じて自分自身も、あの時どうしてこの映画を作ったのだろう?と振り返ることができるかもしれないという期待を持っています」とコメントしている。
展覧会の詳細は以下のとおり。
「新海誠展『ほしのこえ』から『君の名は。』まで」
場所
国立新美術館 企画展示室2E(東京・六本木)
期間
2017年11月11日(土)~12月18日(月)
開館時間
10:00~18:00(毎週金・土曜日は20:00まで)
※入場は閉館の30分前まで
休館日
毎週火曜日
観覧料(税込)
当日券
一般:1600円
大学生:1200円
高校生:800円
前売/団体
一般:1400円
大学生:1000円
高校生:600円
中学生以下および障がい者手帳をご持参の方(付き添い1名含む)は入場無料
団体券は国立新美術館のみ販売(団体料金の適用は20名以上)
前売券は9月22日(金)から11月10日(金)まで販売
11月17日(金)、18日(土)、19日(日)は高校生無料観覧日(学生証の提示必須)
その他割引に関する情報は国立新美術館ホームページにて
東京会場特設ホームページ
http://shinkaimakoto-ten.com/tokyo/
主催=国立新美術館、朝日新聞社、東宝、テレビ朝日、コミックス・ウェーブ・フィルム、アミューズ
協賛:KADOKAWA、大成建設
協力:WOWOW
新海誠アニメーションをひも解く東京会場の特別展示
東京会場では、特別にキュレトリアルチームを結成し、作品の魅力をより深く読み解いていく。
1.キーワードで読み解く作品世界
新海誠監督作品には繰り返し登場するモチーフやテーマがある。それらに焦点を当て、各作品の共通性や違いを解説することで、作品世界をより深く掘り下げていく。
2.新海誠と時代背景
新海誠監督の作品制作には、パソコンの進化やインターネットの普及といった時代背景が大きく関わっている。急激に変化したデジタル環境のなかで、いち早くデジタル技術を制作に取り入れてきた新海誠の歩みを時代背景とともに振り返る。
3.映像制作の舞台裏
新海誠監督作品の映像の美しさ、みずみずしさ、奥行き感はどのようして生まれるか。東京会場ではデジタルワークによる映像制作過程を解説し、その秘密に迫る。
4.世界に広がる新海誠
「君の名は。」が海外でも大ヒットしたことは記憶に新しい、それ以前から新海誠監督作品は海外で高く評価されてきた。新海誠とその作品がどのようにして世界へと広がっていったのか、その足跡をたどる。
5.フォトスポット
作品世界をより楽しむことができる特別なフォトスポットも用意。
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