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視野角は十分、映像も鮮明で没入感は高い

ジェスチャー操作にも対応!スマホVRゴーグル「BotsNew VR」

2017年08月31日 21時00分更新

 数多あるVRヘッドセットのなかで、どんな製品がオススメなのかを探る本記事。今回紹介するのは、指定の各種スマートフォン(以下スマホ)に対応した「BotsNew VR」。本製品は、全国の量販店で発売されており、価格は9250円。

大きな特徴は「ハンドコントローラー」

 BotsNew VR最大の特徴は、指で挟み込んで使用する「ハンドコントローラー」の存在。通常のスマホVRでは、視点移動、タップなどが主な操作方法だが、本製品ではハンドコントローラー「ボッツニューコントローラー」を使用することでより直感的な操作を可能としている。ただし、ボッツニューコントローラーはBotsNew VR専用アプリでしか動作しないことに注意が必要だ。専用アプリには、本格シューティングやダイビング、リアルなジェットコースターを体験できるゲームなど全5タイトルが用意されている。

両手にこのコントローラを装着することで、ジェスチャー操作が可能になる

 ハンドコントローラーは取り付けたスマホのリアカメラで認識する。カメラの画角上、コントローラーが認識される範囲がかなり狭くなってしまっているのは残念だが、スマホVRでジェスチャーコントロールができるのは大きな利点だ。

 また、スマホの装着は非常に簡単。本体側のトレーにスマホを乗せ、蓋を閉めるだけでしっかりと固定される。使いたいと思った時に素早く装着できるのは利点だろう。今回はiPhone 6s PlusとXperia Z5を装着してみたが、問題なく固定できた。

スマホの装着も簡単にできる

映像・音質は◯ 重さと装着感はやや惜しい

ゴーグルにはヘッドホンも付属

 付属のヘッドホンは満足できる音質であると感じた。オンイヤーで半固定式の密閉しないタイプのため、遮音性は低くなってしまっているが、音割れなどはなくまともな音が再生される。SENNHEISERのCX 3.00と聞き比べたところ、籠りがちな音ではあるがどの音域もしっかりと再生されていた。

 今回はボッツニューコントローラーで照準を操作するシューティングゲーム「BotsNew WARS」を体験したが、映像はかなり鮮明なものだった。視野角も十分で、しっかりとした没入感の伴う体験ができる。ボッツニューコントローラーに関しては、認識精度は高くないものの、スマホVRで手を用いた操作ができるのは新鮮な体験だ。

「BotsNew WARS」

 一方で、本製品は本体重量が425gとなっている(参考までに、Gear VRは345g、VR SHINECONは330g)。そのため、ヘッドバンド自体はしっかりした作りになっているものの、前方に偏った重量による装着感や、ヘッドバンドとヘッドホンが干渉しやすく、耳周りの装着感がいまひとつなことはやや惜しい点だ。

インターフェースも充実

 本製品の本体上部には瞳孔間距離調整ダイヤルが、側面には焦点距離調整ダイヤルが、下部には音量調節ダイヤルとタップボタンが搭載されている。瞳孔間距離調節ダイヤルと焦点距離調節ダイヤルが両方搭載されていることは大事なポイントだ。瞳孔間距離と焦点距離は各個人によって異なり、それぞれ自分にあった調節をしないと鮮明な映像を得ることができない。

 また、音量調節ダイヤルによって、スマホを取り外すことなく音量調節が可能な点は非常に嬉しいポイントだ。

瞳孔間距離調整ダイヤル(本体上部)、焦点距離調整ダイヤル(本体側面)

音量調節ダイヤル(左)、タップ操作が必要な場合に使用するタップボタン(右)

 本製品は、ハンドコントローラーを利用できるBotsNew VR専用アプリを体験して初めて真価を発揮する。だが、アプリに対応する機種がiPhoneSEやiPhone6、XPERIA Z5にGalaxy S7 edgeなど細かく定められており、購入を検討する際には注意が必要。しかし、スマートフォン向け製品でも数少ないハンドコントローラーが付属する製品なので、直感的な操作によるVR体験をしてみたいユーザーにはオススメできるゴーグルだ。

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