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勝間和代の《倍辛》家電レポート:

勝間和代 人気「自動調理器」ガチ比較! メリット デメリット 違いは?

2017年08月31日 07時00分更新

About Article

経済評論家にして3人の娘を育ててきたワーママ勝間和代さんによる家電レポート。忙しい人のための超時短&超効率的な家事をめざす「超ロジカル家事」に使っている家電の良さ・悪さを、実体験にもとづき辛口にまとめます。基本的に家電は2台以上使い比べているため、辛さは倍辛。

勝間さんの好評連載、第2回のテーマは大人気の「自動調理器」。食材を入れてボタンを押すだけでおいしい料理ができるという究極の時短調理家電です。合計4台の自動調理器を使いこなす勝間さんならではの視点で、人気製品の良さ・悪さをバッサリ語ります!(第1回はこちら


 こんにちは、勝間和代です。

 先日はヘルシオの水蒸気オーブン「ヘルシオ」が作る料理のおいしさについて力説しましたが、実は我が家では、オーブンレンジよりもさらに稼働率が高い調理器具があります。それは

 「無水調理ができる自動調理器」

 です。


●メリットは「時短・簡単・超おいしい」

 具体的には、「シャープ ホットクック」新型の2.4Lモデル(KN-HT24B)を2台、「象印 煮込み自慢」(EL-MA30)を2台持っていて、そのうちのどれか2~3台が常時動いています。

シャープ ホットクック×2台

象印 煮込み自慢×2台

 自動調理器はパナソニックやティファールなど、各社から発売されていますが、ホットクックと煮込み自慢のすごいところは

 「密閉された容器の中で、自分が望んだ温度で、自分が望んだ分数を調理できる」

 というところなのです。

 とにかく、料理というのは

 「酸化と温度調整との戦い」

 です。

 ちょっとでも温度が低いとうまく熱変成が起きないし、高すぎるとぐつぐつして、あくが出て、細胞壁が破壊され、空気との酸化が進み、とてつもなくまずいものができあがってしまいます。

 ヘルシオのオーブンレンジは、温度調整をすれば焼き物や蒸し物にできますが、

 「煮込みのような水分の多い料理」

 は残念ながら、上手に温度調整できません。

 ところが、この2つの自動調理器は、

・40℃から100℃くらいまでの任意の温度で
・無水またはそれに近い密閉状態で
・その温度を保ちながら熱を加える

 ことが簡単にできます。

 この2つの自動調理器、一番近い特性を持っているのは、実は

 「バーミキュラ」「ストウブ」

 をはじめとした、無水調理ができる鋳物ホーロー鍋たちです。そして、こうした鍋のヘビーユーザーなら、いかに料理がおいしいか、よく知っていると思います。

バーミキュラ

ストウブ

 これら鋳物ホーロー鍋は、ウォーターシールといわれる現象を利用して、鍋の中を水蒸気で満たして空気を追い出し圧力をかけて、食材の水分を循環させながら調理します。

 しかし、扱いが難しいのは、手で火加減をしなければならず、中の温度が予想できないことです。多くの人がうっかり火を強くしすぎて、焦がしてしまったことがあるでしょう。

 おまけに、通常の無水調理ができる鍋は、いくらウォーターシールといっても、物理的に塞いでいるわけではありませんので、それなりに限界があります。

 それをなんと、自動調理器たちは、何重ものパッキンで塞ぐ上、内部の温度を鍋自らが監視して管理をしてくれるので、鋳物ホーロー鍋でできることがすべて、超簡単にできるのです。もちろん、無水以外の通常の鍋料理もほぼすべて、問題なくできます。

 普通のスーパーで売っている素材を、塩としょうゆのみなどの、最低限の調味料だけで、おいしく失敗なく仕上げてくれるのが、この無水調理ができる自動調理器くんたちというわけです。

 では、ホットクックと煮込み自慢、何が違うのでしょうか?

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