SIMと通話定額+端末込みで月額1880円~、8月24日~11月30日の期間限定
「格安スマホの入り口を広げたい」 IIJのスマホ+音声SIMセットモデル投入の狙い
IIJmioモバイルサービスを展開するインターネットイニシアティブは8月24日から11月30日までの期間限定で、対象スマホと音声通話付きSIM、3分の通話定額付きで月額税抜1880円からという割引価格で提供する「IIJmioコミコミセット」を販売する。
IIJmioコミコミセットは「VAIO Phone A」など4端末と音声付きSIM(みおふぉん)のミニマムスタートプラン(3GB)と通話定額オプション(誰とでも3分、家族と10分)をセットにしたサービスで、最大24ヵ月間割引を適用して1年目は税抜1880円~、2年目は2880円~で提供するもの。ユーザーはスマホと通信、通話定額のセットを手軽に申し込める。
契約後に通信量や通話定額オプションなどのプランが変更できるのもポイント。プランを変更しても割引はそのまま適用される。月額料金に税抜230円を追加することで、10分間までの通話が定額になる通話定額オプションに切り替え可能。さらに契約の自動更新がないため、いわゆる“2年縛り”もなく自由に乗り換えできる。ただし、1年間は解除調停金発生期間となり、12ヵ月-残り契約月数×1000円を引いたコスト(最大1万2000円)が発生し、端末残債が請求される仕組みだ。
IIJmioコミコミセットは毎年支払額が変動するのが特徴だ。VAIO Phone Aを選択した場合、最初の12ヵ月は月額税抜1880円、13~23ヵ月(2年目)は税抜2880円。Y!mobileやUQ mobileの料金プランと似たイメージだが、端末料金支払いが完了する24ヵ月目以降は税抜2200円(24ヵ月目のみ2155円)と値下がりする。
プレス説明会に登壇したIIJ MVNO事業部MVNOセールス・プロモーション部副部長の今井 健氏はIIJmioコミコミセットが11月30日までの期間限定なことに関して、顧客の動向を見つつのテスト的な施策だと語る。「以前はセット端末のスペックがなどがすぐわかる高リテラシー層が多く、正しいプランを選択できる方が多かった。現在は格安スマホの認知度が高まり、周囲の評判などで格安スマホに乗り換える層が増えてきたという実感がある」(今井氏)。
契約の自動更新がないことに関しては、今井氏は「我々の中で最低利用期間という考えは一切ない」とコメント。現在スマホとSIMのセット販売比率が急速に高まっていると語りつつ、料金が変動することに関しては「変動する料金がユーザーに刺さるか刺さらないかがわからないので、テストマーケティングすることとした」とコメント。1年目の料金を下げる理由としては「格安スマホの入り口(ハードル)を低くしたいという想いがあった。1年間は我々が費用を負担して値引きして1年間試しに使ってみてくださいという考え方」と語る。
IIJmioコミコミセットの対象端末は「VAIO Phone A」「ZenFone Live」「AQUOS SH-M04A」「arrows M04」の4機種。端末やプランを絞り込んだことに関して、今井氏は「とにかくプランをわかりやすくしたかった」とコメント。契約途中のプラン変更と契約の自動更新をなくしたことも、ユーザーができるだけわかりやすく、かつ手軽に格安スマホに乗り換えられるようにするための施策だと語る。
ウェブサイトの契約申し込みページは端末とカラバリ、端末保証オプションの有無と新規かMNPかを選択するだけ。あとは配送希望日時とモバイルオプションを選択するだけでプランに関する入力が完了する。プランと定額通話オプションを契約後に自由に変更できるので、契約手順は極めてシンプルだ。
格安スマホのよくあるトラブルとしてはサポート体制の不足があるが、今井氏は「ユーザーサポートはコールセンターで受けており、これからも変わらない。ただし、先述したとおりユーザー層が徐々に変化しており、1件の対応時間が如実に増えてきている。チャットサポートなどいくつかのチャネルで順次手を打っていく」とコメントした。
【IIJmioコミコミセット内容】
・【対象スマートフォン】
VAIO Phone A、ZenFone Live、AQUOS SH-M04-A、arrows M04
・IIJmioモバイルサービス/タイプD
音声通話機能付きSIM(みおふぉん)/ミニマムスタートプラン(3GB)
・通話定額オプション(誰とでも3分、家族と10分)
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