カラフルボディーな低価格モデル「Tommy」を発売したものの、その後の新モデルが日本ではまだ出てきていないWiko(ウィコウ)。
2017年2月のMWC 2017では「高性能カメラモデルを日本に投入も検討」という話もありましたが、それからすでに半年が過ぎてしまいました。
Wikoの次の日本投入モデルはどんな製品になるのか、ヨーロッパで販売されているWikoの最新モデルを確認してみましょう。
日本でもウケそうなデュアルレンズ新型スマホ「WIM」
デュアルカメラを搭載し高速シャッターも自慢の「WIM」、そしてその兄弟モデルの「WIM Lite」はこの7月にようやくヨーロッパで発売になりました。
順当に進めば、この2つの製品が日本に投入されるはずです。カラーとモノクロと言う、「HUAWEI Pシリーズ」と同じデュアルカメラを搭載したWIMは高画質な写真撮影を可能にしますし、カラフルなボディーのWIM Liteはより価格が低いことからセカンドマシンにも最適です。
WikoはこのWIMシリーズ以外にも、今年になってから複数のモデルをリリースしています。現行モデルは20機種前後と、ミドルレンジ機を中心に100ユーロ台の低価格機も豊富にそろえているのはWikoならでは。
ヨーロッパならば、常時これらの製品が販売されていますが、日本ではまだ1機種だけと言うのは寂しいところです。
得意分野の「エントリー」市場の新型は難航しそう
たとえば、日本発売のTommyは後継モデルとして「Tommy 2」が7月に発売されています。機能はほとんど変わらずで、CPUがSnapdragon 212(1.3GHz、クアッドコア)、メモリー1GB、ストレージ8GB、背面カメラ800万画素、正面カメラ500万画素。
ディスプレーは5型HD解像度(720×1280ドット)で、価格は99ユーロ。Tommyよりも40ユーロ安くなり、カラバリもシックな色合いとなっています。Tommyが日本で1万4800円(税別)ですから、このTommy 2はがんばれば9980円、1万円切りも夢ではないかも。
このTommy 2は5.5型ディスプレーモデルの「Tommy 2 Plus」が9月登場予定なので、もしかするとそちらが日本に出てくるかもしれません。価格は139ユーロ予定なので、日本販売のTommyをこのTommy 2 Plusで置き換えるのも悪くないでしょう。
なお、Tommy 2とTommy 2 Plusの基本スペックは変わりませんが、日本で出すならば日本版Tommy同様、メモリーは2GBで欲しいところです。
7月には「Sunny 2」「Jerry 2」の2つの製品も発売になっています。ヨーロッパは9月が新学期ですから、それを前にして多数の新製品を投入しているのでしょう。
しかし、この2製品はどちらも3Gのみのエントリーモデル。Sunny 2は4型WVGA解像度(480×800ドット)ディスプレーに、メモリー512MB。一方、Jerry 2は5型FWVGA解像度(480x854ドット)ディスプレーにメモリー1GB。
それぞれ59.98ユーロ、89.98ユーロですが、エントリー機としても日本投入は厳しいでしょう。Sunny 2の大きさが目立つカメラ部分はちょっと気になりますけど。
8月末から始まるIFAの発表ラッシュに期待!
WIM以外のモデルは価格重視の製品が多いため、Tommyを発売している現状からすると、ほかの製品が日本向けに出てくることはなさそうです。やはりWIMとWIM Liteを発売し、その下にTommyクラスの入門機という、3つの柱が欲しいところではないでしょうか。
さて、9月にはドイツ・ベルリンでIFA 2017が開催されます。Wikoもフランスブランドメーカーとして当然出展します。
年々スマートフォン販売数を伸ばしているWikoだけに、IFA 2017では新製品の発表もあるのではないでしょうか? MWC 2017がカメラ強化だっただけに、IFA2017では他の機能に特徴を持たせた製品が出てくる可能性があります。
各社がハイスペック・ハイエンド製品で話題を集める中、リーズナブルな価格のモデルを中心に展開するというWikoのビジネスモデルはまさしく「Game changer」。IFA 2017では日本向けにも何かしらの発表を期待したいところです。
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