Skylake-Xから1ヶ月足らずで最速王座を奪取!
Core Xに完全勝利!?「Ryzen Threadripper」で究極のマルチスレッド性能を堪能
Ryzen Threadripperを語る上で最も大事なのははコアとメモリコントローラーの構成だ。1950Xも1920Xも2ダイ構成で、製造したコアの上位5%の良品を厳選して構成されている。
Ryzen Threadripper内部の構造をさらに深く見ていくと、CPUコア4基+L3キャッシュで構成されるCCXが2基あり、それに対し2chのメモリーコントローラーがぶら下がる。ここまではRyzen 7と同じだが、Ryzen Threadripperでは同じものが1組、Infinity Fabricで繋がるイメージだ。対応メモリーはDDR4-2666までだが、シングルランクのモジュールを4枚接続した場合に限られる(Ryzen 7ではシングルランク2枚でDDR4-2666までというのと同じ)。
Ryzen Threadripperのダイは上位5%の良品を厳選しているとAMDは謳っている
メモリーの構成と動作クロックの関係(レビュアーズガイドより抜粋)。4chメモリーな点以外は基本的にRyzen 7とそう変わらない。Ryzen 7と同様にノンバッファーなECCメモリーにも対応している(もちろんマザーボード側の対応も必要)
Ryzen Threadripperの構造。オレンジ色のCPUコア4基ずつをInfinity Fablicで繋げたものがCCXで、これ2基に対し2chのメモリーコントローラー(DIMM4枚)が1基付く。これがもう1ペアあり、Infinity Fabricで連結されている
「CINEBENCH R15」を1950Xで実行中のタスクマネージャ。16コア32スレッドなのでCINEBENCH R15のレンダリング領域を分割するボックスもタスクマネージャの論理プロセッサー数も32個。まさに壮観!
では、今度はRyzen Threadripperのパッケージの中身を確認してみよう。Ryzen Threadripperのパッケージは、冒頭で見せたようにRyzen 7のパッケージよりも巨大だ。周りを囲う包装紙を取り外し、背面の手回し部分を捻ると開封できる。
Ryzen Threadripperのパッケージは、RYZENと印刷してある部分に裏から光を当てると、写真のようにRYZENロゴの周囲に光彩が浮かび上がった。なかなか凝ったつくりだ
これがRyzen Threadripperが入っているパッケージ部分
開封した状態。CPUはフタの裏に張り付いているだけで、器のような部分は単なるドンガラだったのだ……
Ryzen Threadripperのパッケージを取り出す。オレンジの枠はCPU装着時に必要なガイドなので、引きちぎらないよう注意して取り扱う必要がある
Ryzen Threadripper(左)とRyzen 7(右)を並べてみると、いかにRyzen Threadripperが大きいかがわかる
Ryzen ThreadripperのパッケージにはCPUを固定するためのT20のトルクレンチとAsetek製水冷を利用するためのアタッチメントが付属する