東芝は8月8日、画像解析技術を用いて複数の防犯カメラ映像から、複数の人物の移動経路を同時に把握するAI技術を開発した。
場所の明るさやカメラ設定に関係なく人物の特徴量を抽出、カメラ映像を分割してブロックごとのヒストグラム特徴量を導き出す「ロバストな特徴量の抽出」採用。さらに複数の人物画像から特徴量を同時に抽出する技術を用いて計算量を大幅に削減することに成功。
複数カメラ間での同一人物同士が関係付けられるよう最適な組み合わせを選択する類似度算出とともに、同一画面に同一人物が存在しないという制約を導入、複数のカメラを連携して1つのシステムであるかのように扱うことで、人物判定時間を大幅に短縮した。
東芝では、同社のAI「RECAIUS(リカイアス)」への本技術の搭載を2018年度中に目指し、大規模施設内での迷子や要注意人物の監視業務への利用、マーケティングなどへの利活用へも検討するとしている。
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