フォワードワークスはiOS/Android向けゲーム「ソラとウミのアイダ」(ソラウミ)を発表した。本作は「みんゴル」に続くスマホゲーム第2段タイトルで、原作及び総監督は広井王子氏が務める。広井王子氏と言えば、代表作に「天外魔境」シリーズ、「サクラ大戦」シリーズなどが挙げられる。
広島県尾道市を舞台にした宇宙魚捕獲アクション
設定は、海から魚が枯渇し、宇宙空間にいけすを設けてそこで漁業をするようになった時代の話。プレイヤーは宇宙漁師育成センター女子部の部長。女性初の宇宙漁師を目指す6人の少女とともにストーリーが繰り広げられる。
主なゲームシステムは2パートに分かれている。ひとつは女の子たちと会話を楽しめる「ストーリー」。そのストーリーを解放するための「宇宙漁業」だ。
ストーリーパートでは一般的なアドベンチャーみたく会話中に選択肢が出現し、その応答によって話の内容が分岐するなどの要素が盛り込まれているようだ。女の子たちはフルボイスで、小刻みに動くなど表情豊か(おそらくLive 2Dではないだろうか)。
そして主なゲーム要素であるのが宇宙漁業パート。フィールドに出現した宇宙魚に対し、女の子たちが守護神(要するに仲間のモンスター)とともに攻撃して捕獲する。実際にプレイしたわけではないが、発表を見ていた雰囲気では某ひっぱりハンティングっぽい。
海外展開にPC版登場、そしてアニメ化を狙う
iOS/Android向けのウミソラは、今年10月に配信予定だ。配信に先駆け、本作に出演する声優さんたちによるラジオが9月3日(日)よりはじまる。また、同じく9月にはPeriscope、YouTube Liveで生放送を実施する。それぞれで、制作のウラ話やまだ公開されていないゲーム内容の発表なども聞けるかもしれない。
また、月刊コミック電撃大王 11月号より連載スタート、電撃ゲーム文庫から「ソラとウミのアイダ はじまりの物語(仮)」として今秋発売を予定している。
マルチ展開はこれだけではない。2018年にはトムス・エンタテインメントよりテレビアニメ化を予定している。スマホゲームも最近はアニメ化してヒットする作品も多いだけに、本作も要注目だ。
肝心のゲームのほうも配信開始当初はiOS/Android向けだけだが、ゆくゆくはPCでの展開も検討しているとのこと。プラットフォームは不明だが、PCでも遊べるのであれば多くのユーザーに親しまれやすいだろう。ちなみに、登場する女の子のなかには「カープ女子」も存在する。広島東洋カープ公認だそうなので、ゲーム外の展開もよりいっそう気になる。
下半期の要注目スマホゲームだ
私が最も注目しているのはソニーのスマホゲーム事業の完全新作IPであるということに尽きる。フォワードワークスは昨年設立され、現在はPlayStationで大人気シリーズである「みんなのGOLF」をベースとしたiOS/Androidアプリ「みんゴル」を配信中。配信後すぐさま200万ダウンロード突破するなど、飛ぶ鳥を落とす勢いでブームを巻き起こしている。今後も「アーク・ザ・ラッド」「ワイルドアームズ」といった名作もスマホゲームになるそうだ。
そんなフォワードワークス第2段タイトルとして登場するのが今回発表した完全新作IPのウミソラなのである。根本にあるゲームシステムは真新しいモノではなさそうだが、ストーリーと宇宙漁業の2種類のゲーム性をうまくリンクさせ、ユーザーを飽きさせないような作りにしているのは見て取れた。なによりも、広井王子氏が指揮を執っているだけでも注目せざるを得ない。
6人の女の子はそれぞれ個性が異なり、いろんな意味で幅広いニーズに応えてくれそうなのも好印象だ。しかし、ナレーター的位置づけの鳴海 高子は非攻略対象ということだけが心残りである。彼女は尾道市市役所職員 漁業課宇宙係 係長を務め、ゲームのナレーターとしてプレイヤーたちをサポートする。そのため、最も会話する機会が多いそうなのだが、親密になれないというのだけは残念極まりない。
とにもかくにも、2017年下半期の注目スマホゲームとして楽しみである。現在、事前登録キャンペーンを実施中のため、気になる方は登録しておくのがオススメだ。詳しくは公式サイトをチェックしよう。
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