HDD+Optane Memoryでも
ゲームの起動時間はSSDに迫れる
最初にHDD単体で使用した場合とOptane Memoryを組み合わせた場合、さらにSATA SSDの読み書き性能を「CrystalDiskMark」で計測してみた。デフォルトの「1GiB×5」テストで比較する。
リードとライト性能のバランスからランダムアクセスの速さまで、SATA SSDの方が快適に使えるストレージであることは誰の目にも明かだが、HDDにOptane Memoryを組み合わせることでリードがSATA SSD以上に高速化し、ランダムリード・ライトも劇的に改善する点に注目したい。
7200回転のHDDだとライト性能がOptane Memory側に引きずられ遅くなってしまうが、5400回転のHDDとほぼ同等である。
この結果を踏まえて、HDD+Optane Memory環境がゲームの起動時間や読み込み待ち時間がSSD環境にどの程度迫れるのかチェックしてみたい。テストに使用したゲームと、そのテスト条件は以下の通りとなる。画質は各ゲームにおけるプリセットの最高画質、解像度は4K(3840×2160ドット)で統一した。
PUBGを除き、描画負荷が比較的軽めで4Kでもプレイアブルなフレームレートが出やすいゲームを中心に選択している。
テスト条件 | ||||||
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Fallout4 | デフォルトの高解像度テクスチャーのみを入れたバニラ(Modを導入しない)状態で計測。ランチャーの「PLAY」ボタンをクリックしてから「Hit Any Key」表示が出るまでの時間、セーブデータを読み込みゲームに戻るまでの時間をそれぞれ計測。 | |||||
Euro Truck Simulator2 | Modなしのバニラ状態で計測。デスクトップ上のアイコンダブルクリックからプレイヤープロファイル選択画面までの時間と、プレイヤー選択からダッシュボード表示までの時間を計測。 | |||||
Tom Clancy's Rainbow Six Siege | ゲームを起動しメインメニューが出るまでの時間、およびシチュエーションプレーの開始からムービーをスキップできるようになるまでの時間を計測。 | |||||
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS | ゲームを起動し自キャラの表示される画面(ロビー)が出るまでの時間を計測。 |
計測はすべてストップウォッチを使用し5回計測。最高値と最低値を取り除き、中央の3回の値の平均値で計測した。また、起動時のムービーは可能な限り最短でスキップし、各ゲームを1回ずつ、4回計測したら再起動というサイクルしテストを実施した。それでは一気に4本のゲームの読み込み待ち時間をご覧いただこう。
CrystalDiskMarkの結果にも現れていた通り、実ゲームの読み込み待ち時間においてもSSDは安定した性能を発揮している。Optane Memoryはこれを覆すことはできないが、SSDに迫るパフォーマンスを見せているのも確かだ。
特に効果が大きかったのがFallout4とRainbow Six Siegeの2本で、ともにステージデータの読み込み待ち時間がほぼ半減した。
ただどのゲームでもOptane Memoryを導入して最初の1回はHDD単体時と同等の読み込み待ち時間となる。だが一度起動させ“キャッシュに貯めさせて”しまえば、2回目からはこのグラフの通りとなるのだ。
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