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X299マザー+Optane Memoryは4Kゲーム録画の救世主

2017年08月10日 11時00分更新

シングルとマルチコア両方求めるならX299

 Optane MemoryはM.2スロットに装着するSSDのような形状をしているが、本来意図された働き、すなわちストレージの高速化キャッシュとして利用するには条件がある。

 一番の障壁はインテル200シリーズチップセットであることだが、Core Xシリーズ用となるX299チップセットなら問題なく利用できる。メインストリーム向けのZ270チップセットなどでも使えるが、X299ではシングルコアもマルチコアも速いCore i9(それなりに値は張るが……)が利用できることと、後発なのでBIOSの対応可否を考えなくてもよいことが長所として挙げられる。

シングルスレッドでもマルチスレッド両方の速度を重視するゲーマー垂涎のCPUといえば「Core i9-7900X」。今回はES版で検証した

 そこで今回の検証環境はX299マザーにCore i9-7900Xを中心にしたパーツ構成を考えてみた。Optane Memoryを組み合わせるHDDは回転数により性能に違いが出るかを調べるために5400回転と7200回転の4TBモデルを用意、さらに比較対象として定番のSATA SSDを準備した。

 4K&高画質設定のゲームプレー動画を録画する前提なのでビデオカードはGTX 1080Tiを選択している。CPUとビデオカードに予算を吸い取られてストレージ予算を削らざるを得ない作例として考えて頂ければ幸いだ。

テスト環境
CPU Intel「Core i9-7900X」(3.3GHz、最大4.3GHz)
マザーボード GIGABYTE「X299 AORUS GAMING 3」(Intel X299)
メモリー 「GX4M2A2666C16R」(DDR4-2666 8GB×4)
ビデオカード GIGABYTE「GV-N108TAORUS X-11GD」(GeForce GTX 1080Ti)
ストレージ Intel「MEMPEK1W016GAXT」(Optane Memory、16GB)
ウエスタンデジタル「WD40EZRZ」(HDD 5400rpm、4TB)
東芝「MD04ACA400」(HDD 7200rpm、4TB)
Crucial「CT1050MX300SSD3/JP」(M.2 SATA SSD、1050GB)
「CT525MX300SSD1」(SATA SSD、525GB)
CPUクーラー CRYORIG「A40」(簡易水冷、240mmラジエーター)
電源ユニット Silverstone「ST85F-PT」(850W、80PLUS Platinum)
OS Windows 10 Pro 64bit版(Creators Uptade)

今回使用したマザー「X299 AORUS GAMING 3」。Core Xシリーズはマザーも高価なものが多いが、これは実売4万円前後と比較的安め

ソケットはLGA2066。大電力を消費するCore Xシリーズを養うために12フェーズ分のコンデンサーが並んでいるのが見える。メモリースロットは基板の反りを防ぐためにスチールで補強済みだ

Optane MemoryはM.2スロットに装着する。スロットは2本あるが、今回はビデオカードに覆われないCPU直下のスロットを使用した

PCI-Express x16スロットは5本。うち1本はx8、2本はx4接続となっている。スチールで強化されたx16スロットはフルカラーLEDも組み込まれている。Core i9-7900Xを組み込んだ場合(写真左から)1・3・5本目のスロットを使い最大3-WayのマルチGPU環境(x16/x16/x8接続)が構築できる

高音質サウンドはこの手のマザーのお約束装備だが、X299 AORUS GAMING 3ではWIMA(ヴィマ)社のフィルムコンデンサー(赤く見える部材)を採用している点に注目

ビデオカードはGTX 1080Tiを大型クーラーで冷却する「GV-N108TAORUS X-11GD」とした。段違いに配置されているトリプルファンが印象的

特に熱くなりやすいGPUの裏側は銅板を配置し放熱性を高めている

DisplayPort3基にHDMI2基+DVI1基という通常ではあり得ない映像出力端子構成だが、枠で囲まれた2つの端子は排他利用になっている。HDMI出力をVRヘッドセットなどで消費しても、HDMI液晶用にもう1基HDMI出力を回せるのはありがたい

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