シングルとマルチコア両方求めるならX299
Optane MemoryはM.2スロットに装着するSSDのような形状をしているが、本来意図された働き、すなわちストレージの高速化キャッシュとして利用するには条件がある。
一番の障壁はインテル200シリーズチップセットであることだが、Core Xシリーズ用となるX299チップセットなら問題なく利用できる。メインストリーム向けのZ270チップセットなどでも使えるが、X299ではシングルコアもマルチコアも速いCore i9(それなりに値は張るが……)が利用できることと、後発なのでBIOSの対応可否を考えなくてもよいことが長所として挙げられる。
そこで今回の検証環境はX299マザーにCore i9-7900Xを中心にしたパーツ構成を考えてみた。Optane Memoryを組み合わせるHDDは回転数により性能に違いが出るかを調べるために5400回転と7200回転の4TBモデルを用意、さらに比較対象として定番のSATA SSDを準備した。
4K&高画質設定のゲームプレー動画を録画する前提なのでビデオカードはGTX 1080Tiを選択している。CPUとビデオカードに予算を吸い取られてストレージ予算を削らざるを得ない作例として考えて頂ければ幸いだ。
テスト環境 | |
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CPU | Intel「Core i9-7900X」(3.3GHz、最大4.3GHz) |
マザーボード | GIGABYTE「X299 AORUS GAMING 3」(Intel X299) |
メモリー | 「GX4M2A2666C16R」(DDR4-2666 8GB×4) |
ビデオカード | GIGABYTE「GV-N108TAORUS X-11GD」(GeForce GTX 1080Ti) |
ストレージ | Intel「MEMPEK1W016GAXT」(Optane Memory、16GB) ウエスタンデジタル「WD40EZRZ」(HDD 5400rpm、4TB) 東芝「MD04ACA400」(HDD 7200rpm、4TB) Crucial「CT1050MX300SSD3/JP」(M.2 SATA SSD、1050GB) 「CT525MX300SSD1」(SATA SSD、525GB) |
CPUクーラー | CRYORIG「A40」(簡易水冷、240mmラジエーター) |
電源ユニット | Silverstone「ST85F-PT」(850W、80PLUS Platinum) |
OS | Windows 10 Pro 64bit版(Creators Uptade) |
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