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振り込み専用口座として活用!「バーチャル口座」のしくみ

2017年08月31日 09時00分更新

 ビジネスでは売掛金の入金管理が重要になります。特に販売業などでは取引や取引先の件数が多く、入金管理も煩雑になりやすいものです。そんな入金管理をスムーズに行うために活用したい「バーチャル口座」についてご説明します。

「バーチャル口座」ってどんなもの?

 通常の銀行口座では、一つの預金口座に対して固有の口座番号が割り当てられています。口座番号はどの銀行であるかに関わらず7桁の数字となっていて、これに銀行ごとに割り当てられた3桁の銀行番号を合わせて口座番号と呼ぶこともあります。

 こうした実際の口座とは別に、「バーチャル口座」というものがあります。これは銀行など各金融機関が事業者に提供する、振り込み専用の口座番号です。口座番号ごとに現実の口座が存在しているわけではなく、あくまでもシステム上のバーチャル(仮想)口座となります。

具体的な活用法は? バーチャル口座のしくみ

 システム上のバーチャルな口座と言われてもピンと来ないという方もいるかもしれません。そこで、具体的にどのように活用するものなのかをご説明したいと思います。

(1)銀行が事業者に対して複数の口座番号(バーチャル口座)を提供します。

(2)事業者は提供されたバーチャル口座の口座番号を取引先ごとや各取引ごとといった形で割り当て、請求書を発行します。

(3)取引先は、指定されたバーチャル口座に請求額を入金します。バーチャル口座宛てに入金されたお金は、実際には請求主である事業者が指定した口座に振り込まれます。

(4)事業者は、振込入金データを取得。入金された口座番号から取引先や取引を即座に特定できるため、消し込みがすぐに完了します。

 以上がバーチャル口座の基本的なしくみとなっています。

バーチャル口座を利用するメリットとは

 振り込み専用口座としてバーチャル口座を利用することによって、以下のようなメリットが得られます。

・消し込み作業の負担軽減

 バーチャル口座の特定の口座番号を利用することで、自動的に消し込み作業を完了させることができます。消し込み作業にかかる時間と労力が大幅に軽減されます。結果としてコストの軽減にもつながります。

・取引先へのサービス向上

 入金確認後に商品を発送するようなビジネスでは、消し込み作業のスピードアップにより商品発送までの時間が短縮され、取引先へのサービス向上となります。

・経理データが即時作成できる

 消し込み作業が即座に完了することにより、常にリアルタイムでの経理データを参照できるようになります。売掛金の回収状況を把握しやすくなり、キャッシュフロー計画が立てやすくなります。

 以上、バーチャル口座の基本事項をご紹介しました。煩雑な入金管理に悩まされている方は導入を検討してみてはいかがでしょうか。

※本記事は「クラウドペイメント公式ブログ」に掲載されたものを転載しております。

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