ソフトバンクは7月19日、法人向けのモバイル回線アクセスサービスとして新たに2回線を使って常時接続する「Twinアクセス」を発表した。10月からトライアル提供を開始する。
NECのネットワーク終端装置「Agater AG2521」と仮想化技術を採用したセンター装置間を、モバイルネットワーク2回線を利用し、常時アクティブの状態で接続するアクセスサービス。ソフトバンクとNECが共同で開発した「PCC(Packet Copy Capsuled)技術」により、従来の単一のモバイル回線と比べてパケット到達率などの通信品質が改善され安定した通信を可能。
PCC技術は、送信側で通信パケットを複製して2つのモバイル回線へ送信し、受信側で常に早く受信したパケットを選択。一時的に片側のモバイル回線が切断された場合でも、もう一方のモバイル回線がカバーするため常時通信が確保できる。異なる2つの通信事業者の回線を選択して利用することで信頼性を高めることも可能となっている。光回線が提供されていない拠点またはDSLやデジタルアクセス(DA)などのメタル回線に置き換わる回線として利用できるほか、ケーブル敷設が不要なので工事現場や催事場での臨時利用などで経済的かつ短期間にネットワークを構築できる。
10月からフィールドトライアルを実施し、その後ソフトバンクが提供するVPNサービス「SmartVPN」のアクセスラインアップとして提供する予定。
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