ネット家電やIoT機器への攻撃を元栓で食い止める
家庭を守護るウイルスバスター for Home Networkを一家で使ってみた
デバイスと家族を紐付けて制限や管理を実行!
それでは、「ウイルスバスター for Home Network」でどのような管理ができるか、具体的に解説していこう。ここではサンプルとして、家族の1人である小学生の「ムスコ」に各種制限を設定し、デバイスの管理を強化していくこととする。
ムスコは小学生ということもあり、まずは「URLフィルタリング」を使い、スマホからアダルトサイトや出会い系サイト、違法性の高いサイトへのアクセスを禁止する。これらのサイトへのアクセス可否は、トレンドマイクロの指定したフィルタリングルールに従っているようだ。フィルタリングを回避したい場合は「承認済みWebサイト」として登録すればいい。
また「ムスコ」には「特定アプリの利用通知」も設定する。スマホにインストールされたアプリを起動したとき、管理者へ通知が送信される。アプリは6カテゴリに分類されている。アプリのカテゴリ分けについても、トレンドマイクロのルールに従った設定になっている。
「ウイルスバスター for Home Network」は、接続したルーターを介してインターネット利用時間を制限することも可能。今回は、ムスコが深夜にネットへアクセスするのを制限するため、「インターネット時間制限」から規制時間帯を指定する。設定した時間帯にムスコのデバイスからネットアクセスを試みても不可能であり、その履歴が管理者へ送られることとなる。家族と決めたルールをハードウェア側でそのまま適用できるのが便利だ。
そして「帰宅通知」で家族の行動がわかる。デバイスを起動してホームネットワークに接続すると管理アプリに通知が送られる仕組みなので、たとえば学校から帰宅したムスコがゲーム機を起動してネットに接続すれば、通知によって「あ、帰ってきたんだな」ということが間接的にわかる。また、あまりにもあり得ない時間帯にデバイスが利用されれば、もしかしたら侵入した第三者が勝手にデバイスを使っている……? というような防犯的な意味合いで使うことも可能だろう。
サイバー攻撃から家庭を守りたい人はもちろん
ガジェット好きも注目すべき!
もちろん、こういった機能はパソコンやスマホの場合、すでにインストール済みのセキュリティ対策製品でも設定可能ではあるが、直接デバイスを操作することなく制限・管理できるようになるところが、「ウイルスバスター for Home Network」の大きなメリットである。
そして、家族全員のデバイスを「見える化」して守るというコンセプトは、ガジェット好きの心を熱くさせること請け合いだ!
なお、当然と言えば当然なのだが、家族の使っているパソコンやスマホが、ホームネットワークから離れて利用されるとき、つまり外出中に4G回線やカフェのフリーWi-Fiなどに接続しているときは「ウイルスバスター for Home Network」の保護能力は働かない。
持ち出して使うデバイスについては、それぞれセキュリティ対策製品をインストールして保護する必要もあるということだ(要は記事冒頭の図の通り)。導入に際してはその点も含めた総合的なセキュリティ対策を再考してみるといいだろう。
「ウイルスバスター for Home Network」の本体価格はトレンドマイクロの直販サイトで1万9224円(税込)で、これには1年間のサービス費用が含まれている。利用開始から1年が経過して次年度も利用継続する場合には、更新費用6480円(税込)を支払うことで、さらに1年間の利用が可能となる。
筆者の場合、幸いにも利用期間中(2週間ほど)に外部からのアタックは観測されなかったが、前回紹介したようなネット家電・IoT機器への攻撃は今後増加が予想される。転ばぬ先の杖として導入を検討してみてはいかがだろうか。
(提供:トレンドマイクロ株式会社)
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