「廃熱処理」「高速描画」「水責め」の3項目でテスト
シャープの新型ハイエンドスマホ「AQUOS R」は本当に生まれ変わったのか実力をチェック
AQUOS Rの実力チェック・その2
大量の写真も高速スクロール
AQUOSの代名詞と言えるのが、やはりディスプレーであるIGZO液晶だ。とくにAQUOS Rに搭載されているのはハイスピードIGZO液晶で、最大120Hzの高速描画が可能となっている。
多くのハイエンド端末であってもディスプレーのリフレッシュレートは60Hzであることから、ハイスピードIGZO液晶はその最大2倍で動作するということだ。
ハッキリ言えば、AQUOSの従来機でもそうであるように60Hzでの表示でも実用上問題はない。ただ、実際に120Hzで駆動しているAQUOS Rを使って見ると単なる画面遷移などでも違いを実感でき、慣れた後60Hz駆動の端末を触ると不思議なくらいカクついて見えてしまうことだろう。
試しに編集部員数名に120Hz駆動設定時と60Hz駆動設定時それぞれで別の10種類の写真をスクロールしてみたところ、120Hz駆動時の方が写真の内容を正確に言える部員が多かった。たとえば自分の場合は(写真をほかの編集部員に用意してもらい)、60Hz駆動時が10個中4個正解。一方で、120Hz駆動時には10個中7個も言い当てることができた。
実用的なシチュエーションで言えば、TwitterなどのSNSの長いタイムラインをスクロールして見る場合やASCII.jpのようなニュースサイトを見ているとき、文字がしっかりと目で追えられるので、ぜひ店頭などの実機で試して欲しい。
AQUOS Rの実力チェック・その3
水濡れでも平気な高感度ディスプレー
最後に、水に対してのAQUOS Rの対応にも言及しておきたい。防水と言えばキャリア端末であれば、性能の違いはあるもののほぼ当然と言った特徴だ。
しかし、実際に水に濡れているシーンにおいては、端末が単に「水に濡れていても壊れない」だけでは「ディスプレーに水が付着していると、水滴をタッチと誤認識する」などのハプニングが発生する。
AQUOS Rでは従来機に比べ、この誤認識問題をさらに改善。水中に落としてしまったときはさすがに操作できないが、大粒の水滴がついた状態でもしっかり指先を識別してしっかりとタッチ操作が可能だ。
試しに、「霧状の細かい水滴がついたとき」「じょうろで水を流したあと」「水鉄砲をかけながら操作したとき」の3つのシチュエーションでタッチ操作を試してみた。
霧状の細かい水滴がついたときは、難なく動作。たとえば、カメラを起動したとしても「タッチフォーカスと認識し、意図しないところに焦点があってしまう」なんてこともなかった。
つづいて、じょうろで水を流してみたところ大きめな水滴がディスプレーに付着。水滴全体が動くとたまに画面がちらつくことはあったが、指を触れたときの誤動作はほとんどなかった。
最後に、水鉄砲を発射してみた。こちらは他の2種類と違って、1点に水が集中するためかタッチと認識されて別のアプリが起動してしまった。現実的なシーンで水鉄砲で狙い撃ちされる機会はほぼないと思うが、性質としていたしかたなしだろう。
以上の結果より、雨天時や浴室内、キッチン周りなどといったシチュエーション程度であれば、濡れたままでも難なくAQUOS Rを操作できるとわかった。
長く使うスマホだからこそ
性能的に余裕のあるデバイスを求めるべき
AQUOSシリーズは、従来からも日常生活で十分に安心して使えるスマホである。AQUOS Rは、いままでよりヌルサク操作ができるようになり、急な雨や水回りでの使用など、さまざまなシチュエーションでも安心かつ快適に使えるようになった。
また、多くの人がスマホを1年、2年とつづけて使っていくだろう。そんなとき、スペック的に余裕を持っておけばより長く使い続けることができる。ちなみに、AQUOS Rは発売日から2年間のOSアップデートの提供の予定を表明している。ハードもソフトも余裕のあるAQUOS Rをぜひチェックしてみてほしい。
(提供:シャープ株式会社)
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