将来、ネット家電やIoTが乗っ取られて命に関わる事態も
テレビに突然の脅迫状! あなたの自宅へ忍び寄る脅威を体験
ネット家電・IoT機器のトラブルは命に関わる
あらためて自宅でネットワークに接続されている機器を確認してみよう。周囲の編集者などにもヒアリングしてみると、ネットワークに接続されている機器は、その数・種類共に急増していることがわかった。パソコンやスマホ、タブレットなどは当然だが、他にもゲーム機やBDレコーダー、プリンター、NAS、無線LANの中継器、乳児がいる部屋を遠隔監視するカメラなどがまず挙げられる。
そして昨今増えているのがIoT機器、そして家電製品だ。Fire TV Stickなどネット配信を受信するための機器や電子ブックビューアーといった家電ではあるがパソコンに近い領域のものから、冷蔵庫や電子レンジ、エアコン、スマートロック、あるいはクルマもネットに接続するものとして数えられる時代かもしれない。冷蔵庫などはAndroid端末を扉に内蔵し、格納する食材に応じた制御をする製品も登場している。
こうした機器が脅威に晒された場合に怖いのは、犯罪に巻き込まれたり、生命に危険が及ぶ可能性があることだ。たとえばホームセキュリティ用の監視カメラの映像が誰でも見られる状態になっていたという事件は記憶に新しい。これは、セキュリティのために付けているにも関わらず、いつ留守であるかなどが知られてしまうという逆効果が発生している例だ。
あるいは、先ほどのスピーカーのように、エアコンを外部から操作されたらどうだろう? 健常者であればさほど問題ないかもしれないが、自由に動くことができない高齢者や乳幼児の寝室の温度を極端な高温・低温にされたらどうなるか。あるいは部屋から出られない室内用ペットが居た場合は……?
そのほかにも、鍵を掛けているから安心と思っていた高層階のベランダなどへのドアが開いてしまい、子どもがベランダで遊び始めてしまったら……。
ネットの「元栓」を見張るのが手っ取り早い方法だ!
スマートロックを勝手に解錠されて侵入されたり、逆に部屋から出られないよう閉じ込められることも考えられる。逆に、屋外の電子掲示板の文字を変えられて、深刻なフェイクニュースを流されたら……。もちろん、現状は可能性でしかないが、生活そのものが脅かされるという点では、パソコンへの感染とは種類も深刻度も違うのだ。
そしてそれを防ぐことはなかなか難しい。スマホやパソコンに対するウイルスバスタークラウドのように、個々の機器にセキュリティ対策製品をインストールすることはできないし、そもそも入れられない機器もある。ではどのようにして守るのか。やはり“元栓”にあたるルーターでの情報の入出力を見張る方法が一番だろう。
トレンドマイクロの「ウイルスバスター for Home Network」では、ルーターの空きLANポートにつなぐだけで、そのルーターに接続されているネット家電やIoT機器を把握し、それらがどのようなやり取りをしているかを見張ってくれる。
ホームネットワークに接続された機器が危ないサイトへ接続されるのを遮断したり、アカウントの強度を測ったり、子どもが使う機器へのペアレンタルコントロールまで肩代わりしてくれる。この「ウイルスバスター for Home Network」については次回、その使い勝手を紹介する予定だ。
※USBメモリーやメールに添付されてくるウイルスなど、ネットワーク上の攻撃でないものや、ご家庭のネットワーク外での端末ご利用時は本製品の保護対象外となりますので、PCやスマートフォンには従来のセキュリティソフトが必要です。
いま、あなたの自宅でネットワークにつながっている機器はいくつあるだろう。そしてそれらがウイルスなどに感染し、他人から制御されたらどのようなことが起こるだろうか。かなり怖い想像になると予想される。まずはネットワークに接続している機器をあらためて把握し、それらについてどのような安全対策が施されているかを見直してみてはいかがだろうか。
(提供:トレンドマイクロ株式会社)
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