オリエントコンピュータは6月27日、世界初となるランサムウエア防御フォルダーソフト「セキュリティフォルダ⑦」を公開開始した。価格はオープン。
一般的な暗号化フォルダーでは対応できない約248種類のランサムウエアやマルウエアなどからファイルなどを保護する専用の「セキュリティフォルダ」を用意し、自動的に暗号化してデータ改竄攻撃から防御する。ファイルを使う際の復号化はダブルクリックで完了し、ファイルを閉じれば再び暗号化保存される。データは移動しても暗号化されたままで、専用の復号化ソフトを使えば他のパソコンでもデータを使える。
また、ファイル単位・フォルダ単位で完全消去する「Black Hole X」機能や、OSを含めたストレージ内データを完全消去する「ePEE」機能を搭載する。通常のバックアップは外部ストレージ、クラウド/オンプレミスサーバーへ自動で実施するように設定できるほか、万一システムがランサムウエアに感染した場合に、ファイル移動だけでセキュリティフォルダ内のデータ抽出ができる専用のUSBストレージ「レスキューUSB」に対応する。セキュリティフォルダ内のデータ容量は設定後も拡張可能。
同社によると「WannaCry」をはじめとした各種の感染テストで、ファイルデータの完全な保護を確認。フォルダー自体が攻撃をブロックするシステムは世界初としている。対応OSはWindows 7、Windows 8、Windows 10(32/64bit)。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります