富士通は6月23日、同社製スーパーコンピューター「京」が性能ランキング「Graph500」において5期連続の世界1位を獲得したと発表した。
Graph500はビッグデータ解析のような計算処理を競うもので、今回は京の持つ8万8128台のノードのうちの8万2944台を用い、約1兆個の頂点を持ち16兆個の枝から成るプロブレムスケールの大規模グラフに対する幅優先探索問題を0.45秒で解くことに成功したという。規則的な行列演算を解く世界ランキング「TOP500」においては、京は2011年に1位を獲得したものの現在は8位に後退しているが、計算速度だけではなくアルゴリズムやプログラムなどの高度な解析処理に必要なGraph500では首位を維持したことになる。
京におけるアルゴリズムやプログラムなどはこれまでにも度々改良が施されており、今後も更なる改良による性能向上を目指すとしている。
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