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SIMまわりはmicro SDとDSDSが両立できる頼もしい仕様だった

XZ並みのカメラを持つ大画面SIMフリースマホ「Xperia XA1 Ultra」の実力

2017年06月21日 10時00分更新

ハイエンド同等のイメージセンサを搭載したカメラの実力
撮った後はすぐに大画面でチェックできる

 背面カメラの仕様は2300万画素、1/2.3型イメージセンサを搭載。レンズは24mmの広角仕様でF値は2.0です。Xperia XZと同じイメージセンサであるIMX300を採用しており、ミドルレンジのスマートフォンとしては高性能なセンサーです。

 光学式手ブレ補正を搭載し、ハイブリッドオートフォーカスにも対応。ISO感度は最大6400となっており、クイック起動やローライト撮影やARエフェクトなどが使えます。

 ただし、Xperia XZにあったレーザーオートフォーカスやRGBC-IRセンサーは非搭載となっており、ミドルレンジとハイエンドを差別化している形です。

夕方前にオート撮影。速いものを捉えるのは苦手か(写真をクリックすると、実際の画像データを表示します)

18時頃に撮影。色鮮やかでノイズは少ない(写真をクリックすると、実際の画像データを表示します)

逆光での撮影(写真をクリックすると、実際の画像データを表示します)

等倍表示と最大ズーム表示(写真をクリックすると、実際の画像データを表示します)

ピントあわせもそこそこ速かった(写真をクリックすると、実際の画像データを表示します)

 色鮮やかに撮影することができますが、シーンによっては手ブレが酷すぎて撮影が難しいこともありました。撮影した写真を6型ディスプレーですぐに確認できるのはひとつのアドバンテージになり得ます。4K動画撮影は対応しておらずフルHD(30fps)までとなっています。

 1600万画素のインカメラは、フラッシュライト、F値2.0、23mmの広角レンズに加えて光学式手ブレ補正を搭載。自撮り機能は本機種の特長のひとつです。

Helio P20はWeb閲覧や動画の視聴には問題なし
日本でもぜひ扱ってほしい

 MediaTek Helio P20は本機種に搭載されているSoCですが、初代機にはMediaTek製Helio P10が採用されていました。この2つのSoCを比較したとき、電力効率は25%、性能は20%、Helio P20のほうが上回っています。

 単に性能が向上しただけでなく、バッテリーの持続時間も増えているのです。実際、バッテリーライフは想像よりも長持ちする印象で、バッテリー容量が2700mAhと少なめであることの不安を払拭してくれました。

ミドルレンジらしいスコアをマーク

 AnTuTuベンチマークスコアは63000点です。ベンチマークスコアだけでみると、AnTuTuの各項目ごとのスコアと総スコアとがほぼ同等なのがクアルコムのSnapdragon 625です。

 日本ではHelio P20を搭載したスマートフォンがあまり流通していないので、イメージ的にはASUSの「ZenFone 3」とほぼ同じ性能と認識していただければ結構です。

 筆者の使用目的としては動画をみたり、写真を取り込んでXperia XA1 Ultraで閲覧したり、SNSをチェックする程度なので、この性能でまったく問題がありません。

 メモリーが4GB、ストレージも64GBあるので、多くの場面で不満と感じることはなかったです。万が一足りなくなっても最大256GBのmicro SDも利用できます。

 搭載されているOSがAndroid 7.0のため、マルチウィンドウが利用できます。6型ディスプレーを最大限に活かすことができる機能なため積極的に使っていきたいところ。YouTubeをみながらTwitterもできちゃいます。

 わかっていたことではありますが、残念なことにいわゆる「技適」は通っていません。「EU」「US」「BR」「TW」の記載は確認できました。今回のレビューは購入直後に台湾で行ないましたが、日本でもミドルレンジ帯のSIMフリースマートフォンとして発売してくれたらうれしいですね。

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