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ビットコインとFeliCa技術を連携、タッチで安全に決済可能か検証

2017年06月20日 15時05分更新

 フェリカポケットマーケティングは6月14日、仮想通貨とFeliCa技術を連携させ、仮想通貨においても「かざす」だけで決済を可能とする手法を開発し、実用性や安全性について検証したと発表した。

 同社は、仮想通貨やブロックチェーン技術を応用したいという相談が増える一方、仮想通貨はスマートフォンの利用を前提とするものが多く、手軽に利用するという点において課題があるとしている。

 そこで、仮想通貨であるビットコインとFeliCa技術を連携させ、誰もが簡単に決済できる手法を開発し、その実用性や安全性について検証した。

 今回、ビットコインの秘密鍵をFeliCaの鍵あり領域(FeliCaポケット領域)に保持し、ハードウェアウォレットとして利用するとともに、決済媒体としても利用できる手法を採用しシステムを開発。

 また、検証に際しては、実店舗で特に重要な要素となる「操作性」、「安全性」、「2重払いの防止(待ち時間の防止)」に重点をおいたという。

 操作性の検証の結果、既存の電子マネーと同様の速度と操作感での決済を確認できたとしている。

 また安全性については、秘密鍵情報を決済アプリに渡す必要があるため、アプリの安全性や提供元を検証する必要があり、十分に配慮して開発をした。

 実証の結果、より安全性を向上させるために耐タンパ性が確保されたリーダーのセキュリティーモジュール内に秘密鍵の取得と署名ロジックを実装し、秘密鍵情報をアプリケーション層から完全に隠蔽する手法が最適だという結論にいたった。

 2重払いのリスクについては、秘密鍵を利用するアプリを一元的に管理し、ブロードキャスト前にトランザクションの整合性検証が可能なため低減できるという。

 同社は今回の検証から、仮想通貨とFeliCa双方の弱点を補完した決済ソリューションの構築ができると確認したとする。

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