動画をよく見るユーザーが選びたいプラン
通信量をもっとも消費しやすいのが、YouTubeやAbemaTVなどの動画配信サービスだ。だが、これらのサービスを通信量の消費なしで利用できるオプションがBIGLOBE SIMなどから提供されている。
BIGLOBE SIMの「エンタメフリー・オプション」は、通常の料金プランに加えて月額518円を支払うことで、YouTube、AbemaTV、Google Play Music、Apple Music、Spotify、AWA、radiko.jpなど人気の動画配信サービスや、音楽配信サービスの通信量がかからなくなるプランだ。
仕組みとしては、YouTube動画を視聴する際は若干映像に圧縮がかかるようになっている。とはいえ、スマホサイズの画面だとそこまで極端な画質劣化はない。毎日動画を見続けて通信量が足りないというユーザーにはオススメのサービスだ。
実際にYouTubeを1時間再生したところ、実際にかかった約0.23GBぶんの通信量が、毎月の通信量から引かれていなかった。1ヵ月間1日1時間ずつ再生する計算では約6.9GBぶんオトクだ。
このほか、YouTubeを通信量フリーで見られるサービスとしては、データ通信専用SIMだがDTI SIMの「DTI 見放題 SIM」がある。通信量7GBのデータ通信専用SIMを月額2624円で使えるサービスだ。タブレット端末で利用したり、YouTube専用に1台スマホを用意して使うのにも向いている。
AbemaTVやAWAを通信量フリーで使いたいなら、7月1日開始予定の「LinksMate」にも注目だ。音声通話対応SIMの場合、通信量5GBのプランを月額2268円から利用できる。また、AbemaTVだけでなくスマホゲームの通信量フリー対応タイトルを広げる予定で、「グランブルーファンタジー」などを毎日遊んでいるユーザーも注目の格安SIMだ。
LINEやFacebook、TwitterなどSNSの通信量フリーのサービスも増えてきている。LINEモバイルはその名の通り標準でLINEトークや通話の通信量が無料だ。さらに「コミュニケーションフリープラン」では音声通話対応の月額1825円、通信量3GBのプランでTwitterやFacebook、Instagramの標準的な通信もカウントされなくなる。
FREETELもスマホとセット契約の「スマートコミコミ+」または、データ定額3GB(月額1706円)以上のプランを契約すると、LINEやTwitterやFacebook、Instagramの標準的な通信に加えて、ポケモンGO(Niantic社サーバーとの通信)などもカウントフリーとなる。
通信料節約のため、事前に自宅で動画をダウンロードすべし
外出先で動画を見たいが通信量が気になる。根本的な対策としては、自宅などのWi-Fiで動画配信サービスのコンテンツをダウンロードしてしまうのがもっとも効果的だ。
最近ではAmazonプライム・ビデオなどで映画のほか、アニメやオリジナルの動画コンテンツも充実してきている。ネット動画の通信量は30分番組で0.3GB、90分映画でも1GB程度なので、最近のスマホなら高速に何本もダウンロードできる。また、ダウンロードした動画は多くのサービスがオフライン環境でも再生できるため、飛行機や新幹線の移動中も快適に見ることが可能だ。
ダウンロード対応のおもな動画サイト
・Amazonプライム・ビデオ
・dアニメストア
・Netflix
・BANDAI VISUAL+ ほか
200kbpsの低速定額はホントに“使える”?
格安SIMの中には、高速通信をオフにして200kbps制限にすると通信量がかからない低速モードを使えるものがある。OCN モバイル ONE、IIJmio、DMM mobile、楽天モバイル、mineo、FREETELなどで利用可能だ。
このモードは基本SNSなどの閲覧に特化しており、Twitterの読み込み操作をして2秒程度は200kbpsよりも速く読み込んで快適に使える“バースト”と呼ばれる機能が搭載されているものもある。
実際、Twitterなどは画像や動画が多い内容を読み込まない限り快適に利用できた。一方で、YouTubeなどの動画サイトでは読み込みで延々と待たされるので実用的ではない。
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