格安SIMに移行する際にチェックしたいのはパケット繰り越しや契約期間、解約手数料だけではない。自分がふだんどのようにスマホのパケットを使っているかでチョイスする格安SIMも変わってくる。目的別の格安SIMとプランをチェックしていこう。
音声通話が多いユーザーが選びたいプラン
ビジネスやプライベートの通話が多い人は、通話料金が気になるところ。格安SIMでも通話定額に対応したサービスが増えており、対応プランから選ぶことをオススメする。
格安SIMの通話定額は、今年に入ってから通話1回につき10分のサービスが増えてきた。これまで一般的だった1回5分無料を超える、実質的な値下げ競争が始まりつつある。
通話1回10分まで無料のプランを通信量3GB前後のプランと組み合わせたものと、ドコモの一般的なプランをリストで比較してみた。
1回10分無料で比較するとY!mobileが安いのだが、2年目からは月額料金が1080円増える。それを考えると、長く使うならIIJmio、OCN、NifMoのプランが魅力的だ。この3社は専用の通話アプリを使う必要があるものの、10分を超えた通話料が30秒/10.8円と安いのも魅力的だ。ドコモやY!mobileは30秒/21.6円なので長電話に向いていない。
逆に、1回あたりの通話が多い、長電話が多い人はY!mobileで「スーパーだれとでも定額」を付けるのがオススメだ。ドコモやau、ソフトバンクで同等のプランを選ぶよりも安く、気兼ねなく長時間通話できる。
050 plusなどのIP電話は海外で便利
通話料金を安く抑えるにはIP電話サービスも有効だ。NTTコミュニケーションズの「050 plus」などの対応サービスを契約すると、通常の電話番号とは別に「050」から始まる電話番号を取得して低価格で通話できる。
利用料金は月額324円で、通話料は国内固定電話に3分/8.64円、携帯電話に1分/17.28円と通話定額ではないがかなり安い。また、海外から050 plusアプリを使って日本国内に電話した場合も、日本にいるときと同じ安い通話料で話せる。
通話音声の送受信にはデータ通信を使うため、データ通信が不安定な場所では音声が途切れやすい欠点もある。だが、ビジネス用に別の電話番号を持ちたいユーザーや固定電話への通話が多い場合、海外主張や旅行が多いユーザーには魅力的なサービスだ。
このほか、特殊なIP電話としては「LINE Out」やSkypeの有料サービスを使って実際の電話番号に電話することもできる。ただし、国内電話への電話番号通知が表示されない場合もある。どちらかと言えば、050 plusのように海外での通話に役立つサービスだ。
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