Digi-Capitalは、同社のブログでモバイルARの市場予測を公開した。記事によると「アップルとフェイスブックを中心にモバイルAR市場は2021年までに600億ドルに到達し、ユーザーは10億人を超える」とのことだ。
同社は、AR機能が話題となった「Pokémon GO」もスマートフォンアプリであったことも踏まえ、ARの普及にはモバイルが重要な鍵を握っていると以前から強調していた。
また、フェイスブックがモバイルARプラットフォームを立ちあげて優位に立っていたが、先日アップルが発表したARKitによって、フェイスブックに反撃したとの考えを示した。
今後、アップルやサムスン、ファーウェイなどのハードウェアメーカーがモバイルARを4億人以上のユーザーに普及させ、フェイスブック、アップル、テンセント、スナップなどのモバイルARプラットフォームはハードウェアの4倍以上のユーザーを獲得すると予測している。
モバイルARは、スマートフォンの買い換えによって普及していくため、2018年までは普及段階にあり、ハードウェアが発売されたとしても、ソフトウェアの収益には時間がかかる可能性があると同社は推察している。
さらに、2018年の年間市場規模は100億ドルを下回るものの、普及が十分に進んだ2019年から市場規模が劇的に成長し、2021年までに600億ドルを超える市場になると予測した。
2016年のモバイルAR市場を振り返ると、Pokémon GOが中心であった。しかし、今後モバイルARの収益の80%以上はモバイルネットワークデータや電子商取引、広告などのゲーム以外の分野、そして企業向けのアプリになると予測している。
2021年には、アジア(中国、日本、韓国など)がモバイルARの中心になるとしており、中でもテンセント(腾讯)やアリババ(阿里巴巴)、バイドゥ(百度)といった中国の大企業が世界的に進出することで、モバイルAR収入のおよそ半分を持つ可能性があるという。
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