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8Kもいよいよ実用段階!これからの街中を彩るスクリーンメディア集合「デジタルサイネージジャパン2017」

2017年06月14日 16時30分更新

顔認識やスマホ連動、そして個性的なデバイスと連動した提案も

 ここからは、大規模ではないが、実践的であったり、アイデアがおもしろかったりする、イベント内で目を引いたソリューションなどを紹介しよう。

 エイコムブースに展示されていたのは、リアルタイムで取得した映像を用いたマーケティングシステム。

カメラで撮影した映像をリアルタイムでディスプレーに表示しているのだが、その中にある顔を認識し、情報を取得、分析を行う。

画面内に登場した人物にIDを割り振り、その顔のデータから年齢・性別、顔に表れている感情などを分析する。

 顔認識を利用し、見ている人の気分などを表情などから読み取ることで、リコメンドする映像を変えるといったことができる。また、一度取得したデータから同じ人を割り出し、何度目の来場か、リピートの回数やインターバルなどを分析することもできる。もちろん、ディスプレーをどのくらい見ていたかといった注目時間も取得する。

 写真ではカメラの位置が上のほうにあるため、その目の形から「悲しみ」の表情と認識されてしまっているが、カメラ位置をきちんと設定すれば高確率で認識される。

顔認識を活用したタクシー用デジタルサイネージ端末。

 一緒に展示されていたタクシーサイネージは、この顔認証システムを活用したシステム。タクシーに乗り込んだお客の顔を分析し、その人に合わせた広告やコンテンツなどが配信される仕組みだ。これまではすべて同じ映像を見せるしかなかったが、例えば中年男性にはひげそりの広告を見せ、若い女性には音楽系の広告を見せるといった切り替えができるようになる。

ヘルメットと連動した作業支援も

ニューフォリアブース(すぐ横で行われていたAPPS JAPAN出展ブース)で展示されていたIoTヘルメットの完成形。

 このヘルメットでは目の前のディスプレーに画像などが表示される。画像の表示は耳のところにあるヘッドホンのような形状の装置から投影して反映させる仕組みだ。

 このIoTヘルメットを用いれば、作業について遠隔地から通信で支援を行なったり、作業手順を表示しながら作業を行なうといったことが可能。作業者周囲の環境は身体情報(体温や心拍数など)を取得することもできる。

 写真のキャプションに「完成形」と書いたのは、現状はまだ下記の形だからだ。

ヘルメットの前にある小さなディスプレーに画像を表示させる。

 この形から完成形であるヘルメットの形になり、発売されるのは来年春を予定しているとのこと。

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