週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

仕事を手助けしてくれるオンラインアシスタント「Caster Biz」を体験してみた

2017年06月14日 06時30分更新

飲食店の調査・予約やバナー画像の作成などはお手のもの

 秘書業務ということで、飲食店の予約を頼んでみた。五反田駅周辺で予算と人数を指定。条件はいい感じの和食で禁煙で、ビールはアサヒとしてみた。すると、条件に合致し、空席有りの店を3つ、喫煙可などで条件に合わない店を3つリストアップしてくれた。すべて条件に対する回答が書かれており、なんとビールのメーカーや空席の有無まで調べてある。そのうちの1件を選んだら、予約してくれてクレジットカードの対応や時間、店からのメッセージなども伝えてくれた。完璧すぎて笑ってしまった。

適当な感じで、かつ面倒な条件でお店選びを依頼してみた

がっつりと調査してまとめられた選択肢が送られてきた

さくっと予約してくれる

予約したのは「酒場それがし 五反田店」。美味しい刺身と日本酒を楽しんだ

 画像の加工もしてくれるというので、ホームページで使うバナーを作ってもらった。会社のロゴを送り、画像サイズを指定。すると、50分の作業時間でいい感じのバナーが完成した。ちょっと文字の大きさを修正してもらいたいと伝えると、速攻で作業し、複数パターンが納品された。スピード感が素晴らしい。

バナーの作成を依頼。素材はチャットワークで送信すればいい

50分の作業時間でバナーが2個完成

文字を大きくできるか聞くと、すぐに対応してくれた

完成したバナー

人を雇うよりも気楽に効率よく助けてもらうことができる

 当初、月の作業時間が30時間までというのを少なく感じたのだが、完全に勘違いだった。本当の実作業時間だけがカウントされるので、圧倒的に効率的なのだ。しかも、その作業時間も思ったより短いうえ、きちんとカウントしてくれるので安心できる。いろいろな業務を投げても、フロントアシスタントがすべてさばいてくれるので、ひとりを相手にしている感じでコミュニケーションできるのが便利だった。ちなみに、細かい業務を依頼しているだけでは、まったく時間が消費できなかったので、計4時間分(作業時間20時間超)のテープ起こしを依頼したほどだった。

 業務の切り分けとマニュアル化、こちら側の体制の構築などは必要だが、やはり雑務をアウトソーシングできるのは非常に助かる。今回は1ヵ月だけなので、あまりマニュアル化するのが難しい作業は頼めなかったが、マニュアルさえ作れれば相当広い範囲の業務を依頼できそうだった。

 Caster Bizの真骨頂はこの幅広い業務対応にあると感じた。たとえば、テープ起こしだけ見れば、専門業者の方が少し安く少し早くできるかもしれない。しかし、必要な業務を一括してまかせられるというのは想像よりも快適だった。

 また、これは筆者がいけないのだが、目の前に部下がいると色々言いたくなってしまう癖がある。なるべく気持ちよく働いてほしいが、こうすればいいのに、とかもうちょっと集中してくれ、と思ってしまうのだ。しかし、顔の見えないオンラインだと、ビジネスライクになり、伝えるべきことを伝えないと業務が進まない。作業している姿が見えないのでストレスもない。実時間のカウントなので、サボっているかどうかも関係ない。そして、突発的に休まれることもない。

 いいこと尽くめに見えるサービスで、気になるのが価格だろう。オススメのレギュラープランは6ヵ月の契約で、月額9万6000円(税別)。最初、個人では絶対無理、と思っていた金額だが、終わってみるとありかな、と考えている。業務をきちんとマニュアル化して渡すと、あとはオートマチックに遂行してくれる。アシスタントや作業するキャストも同じ業務を続ければ慣れて作業時間も短くなってくる。月の売り上げが100万円くらいあれば、アシスタントを利用することで150万円にアップできそうな感じ。ちなみに、12ヵ月契約のプレミアムプランなら月額8万4000円(税別)と割安になる。

 ほかの人でもできる作業は極力アウトソーシングして、本当に自分しかできないことだけに集中し、アウトプットを最大化できるのがCaster Bizのメリットと感じた。

リモートアシスタントの実力はすごい!

筆者紹介─柳谷智宣

著者近影 柳谷智宣

1972年生まれ。ネットブックからワークステーションまで、日々ありとあらゆる新製品を扱っているITライター。パソコンやIT関連の媒体で、特集や連載、単行本を多数手がける。PC歴は四半世紀を超え、デビューはX1C(シャープ)から。メインPCは自作、スマホはiPhone+Xperia、ノートはSurface Pro3とMacbook Air。著書に「銀座のバーがウイスキーを70円で売れるワケ」(日経BP社)、「Twitter Perfect GuideBook」(ソーテック社)、「Dropbox WORKING」(翔泳社)、「仕事が3倍速くなるケータイ電話秒速スゴ技」(講談社)など。筋金入りのバーホッパーで夜ごとバーをハシゴしている。好きが高じて、「原価BAR」を共同経営。現在、五反田・赤坂見附・銀座で営業中。

■関連サイト

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

この連載の記事