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宇都宮市のパナソニック アプライアンス社テレビ事業部モノづくり革新センター

24人の精鋭による組み立て、有機ELビエラが生まれる現場を見た

2017年06月05日 11時00分更新

ジャパンプレミアムを標榜した最上級ビエラ

 4K有機ELテレビでは、映像処理を行うための「ヘキサクロマドライブPLUS」を搭載。これを、高度に精密化された最新ファクトリーオートメーション技術を用いた基板実装ラインで生産。正確な発色のために1台ずつ画質をチェックすることで、忠実な色再現を実現しているという。

 「最先端の検査技術を活用する一方で、人による目視での検査も重視している。開発部門と製造部門が連携して、独自の検査装置や検査基準により、色のばらつきを抑えることができている。さらに、4K有機ELテレビでは、テクニクスの開発チームが音質をチューニングしたサウンドシステムを搭載しているが、同じ敷地内でテクニクス製品を製造しており、スピーカーも全数検査を実施している」とする。

モノづくり道場は、スタッフの製造スキルを高める場として活用

モノづくり道場の様子。座学や実習を通じて技量の高位平準化を図る

とちおどめ会と称して、研鑽に励む。習得した製造スキルは名札に示される

 4K有機ELテレビの生産は、24人体制で行っているが、それらの組立には「赤帯」と呼ばれる、最も技術力を持ったスタッフだけで構成。最高の組立集団によって、組立、検査、包装作業が行われている。

 たとえば、赤帯の条件には、視力が1.0以上、色覚異常がないこと、有機ELに関する基礎知識を持つことのほか、ペーパーテストで90点以上を獲得するや、不具合発見テストに合格することなどが条件となる。

 「モノづくり革新センターのミッションは、商品を鍛え、モノづくりを鍛え、人を鍛えることにある。そのなかで、最高の品質のテレビを届けることができる」とする。

 モノづくり革新センターでは、「赤帯」のスタッフを増員させ、有機ELテレビおよびテクニクス製品の生産増加にも対応する姿勢をみせている。

 現在、モノづくり革新センターでは、年間1万台の生産に対応できるようにしており、TH-65EZ1000では日産235台までの生産能力を持ち、需要変動に対応できるという。

 では、テレビ事業部モノづくり革新センターの有機ELテレビの生産工程の様子を見てみよう。

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