3台のPCをまたいでデータ移動!? 最強次世代ワイヤレスマウス『MX Master 2S』が凄い
ロジクールの人気ハイエンドマウス『MX Master』の後継機が登場
PCの操作に必要なものとして、真っ先に挙げられるのはマウスおよびキーボードだろう。とくにマウスは、タッチパッドで操作できるノートPCが主流となった今でも、わざわざ購入して使う人がいるほど操作性を左右する重要なアイテムと言っていい。
しかし、マウスならどんな製品でもいいのかと言えば、もちろんそういうわけではない。マウスパッドがないとポインターを思い通りに動かせない、クリックボタンが妙に重い、長時間使うと肩が凝る、無線なのにすぐ電池が切れる、進む/戻るボタンがないなど、使っていて何らかの不満があることが多いからだ。1日のPC利用時間が長い人ほどマウスにこだわる傾向が強く、少しでも手への負担が少ない、操作しやすい製品が喜ばれる。
マウスのメーカーは数多くあるが、1000円を切るエントリーモデルから、4000dpiの高解像度対応で1万円を超えるハイエンドモデル、多機能なゲーミングモデルまで、幅広く製品をラインナップしているのがロジクールだ。6月15日発売の新製品となる『MX Master 2S』は、ハイエンドモデルとなる『MX Master』の後継機。手首への負担が少ない独特の形や、カスタマイズ可能なボタン、スピードシフトに対応したホイール、親指で操作可能なサムホイールといった特徴をすべて引き継ぎつつ、バッテリー駆動時間の延長などの改良を施したモデルだ。
マルチデバイス向け機能“FLOW”でPC間のデータコピーも可能に!
まずは接続からチェックしていこう。接続は無線で、付属のUnifyingレシーバー(USB)のほか、Bluetoothにも対応している。ユニークなのがUnifying、Bluetoothで計3台までのデバイスと接続可能なこと。同時操作はできないが、底面のボタンを押すだけで切り替えて操作できるため、複数のPCを同時に使いたい場合に重宝する。Bluetoothならペアリングをやり直すことで何台でも接続できるといえばできるのだが、別のPCを操作するために毎回ペアリングをやり直すのは現実的ではない。その点『MX Master 2S』なら、底面のボタンを押すだけでスグに再接続できる。
Windowsはもちろん、Mac OS X 10.10以降にも対応しており、Unifyingレシーバー・Bluetooth接続ともに利用可能だ。後述する“FLOW”も使えるので、Windows・Mac間でデバイス切り替えも容易なのは非常に大きなメリットといえるだろう。
この切り替え機能は前モデルにも搭載されていたが、『MX Master 2S』ではこの機能をさらに進化させ、自動で切り替える“FLOW”をサポートした。これは、画面端にカーソルが移動すると別のPCへと接続が切り替わり、底面のボタンを押すことなくPC間を横断操作できるようにする機能だ。『Logicool Options』のインストールが必要(無料でダウンロード可)となるが、ファイルやクリップボードのコピーや貼り付けにも対応しており、複数のPCを操作するときに活躍してくれるだろう。
接続に関してもうひとつ嬉しいのが、スリープからの復帰が早いこと。とくに無線式はこまめにスリープしてバッテリーの消費を抑える工夫がされているが、製品によってはこの復帰が遅く、数秒かかってしまう場合もある。一方で『MX Master 2S』は、マウスを動かした瞬間から即反応しているといってもいいほど早い。操作上の感覚的には数ドットほどポインターの動きが遅れる程度で、0.1秒にも満たない時間だ。マウスを左右に振ってスリープからの復帰を待つ、といった経験がある人なら、これがどれだけ快適なことかわかるだろう。もちろん、電源を入れてから再接続までの時間も短いので、ストレスなく使い始められる。
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