週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

スポーツシーンを盛り上げるアプリ「Clipstro」&「Spoch」

画像認識技術がスポーツを変える!アマチュアチームのレベルを上げるSPLYZA

2017年06月02日 07時00分更新

直近の目標はチーム数を増やすこと

SPLYZA

 SPLYZAが提供するものはプロユースではないが、2020年に向けて、マイナーなアマチュアスポーツ界でもぜひおさえてほしいサービスだ。

 創業者のスポーツ中の気づきというのはGoProを想起させるが、こちらはもともと眠っていた技術力をベースに、地道にサービスとして立ち上げてきた部分が印象深い。インタビューではあまり触れられなかったが、これまでITの手が伸びず眠っていたアマチュアスポーツ界でのソーシャルな関係地盤作りの点でも見逃せない。

 特に気になるのは、スマホでもできる画像認識から生まれる俯瞰での解析機能だ。このような分析機能の提供で、アマチュアスポーツ界の基礎力自体が向上する世界観が非常に楽しみなスタートアップだ。

 現在、SPLYZAは7人体制で5人がエンジニア。そのうち4人までが外国籍だ。そもそも、創業メンバー3人のうちひとりもアメリカのエンジニアで、日本語があまり話せなかった。これは、浜松で募集しても、人が集まらなかったため。ウォンテッドリーで募集をかけても難しかったそうだ。

SPLYZAのメンバ― 画像提供:SPLYZA

 「僕もオーストラリアにウィンドサーフィンの修行で1年間いたし、創業メンバーにアメリカ人もいるし、では外国人チームにしようということで、LinkedInなどの求人サイトで採用した」(土井氏)

 外国人のエンジニアがメインで作っているため、実はアプリは英語で作ってから日本語化しているという。それなら、いきなりグローバル展開できそうだが、「今は難しい」とのこと。スポーツ業界は、指導者同士の横のつながりが強いそうで、外国のチームを紹介してくれるという話はよくあるが、マンパワーの部分が不足しているという。

 「競合製品としては、アメリカに「Hudl(ハドル)」という10万チームくらいの導入があるビデオ共有・分析ツールがある。去年70億ドルくらい調達して、スポーツITベンチャー周辺を買収して力を伸ばしている。彼らの主力はアメリカだが、アメリカのスポーツ業界は特殊で、大きすぎてほかとカルチャーが合わない。Hudlは日本やヨーロッパでほとんど使われていないので、これは僕らのチャンスだと思っている」(土井氏)

 「Spoch」の直近の目標は、まずはチーム数を増やすこと。次に、アマチュアスポーツの映像をしっかり集めることだ。このようなコンテンツを集めているところはほかにないそうで、今後「Spoch」の機能が向上して自動化できるようになれば、動画のアップロードも増える。そうすれば、さらにできることが増えてくる。

 これからも「Spoch」の開発をがんがんと進め、日本のアマチュアスポーツ界を元気にしてくれそうなSPLYZA。活躍を大いに期待したい。

●株式会社SPLYZA
2011年5月2日設立。アマチュアスポーツプレイヤーのためのアプリ「Clipstro」や「Spoch」を展開。
調達関連では、2017年2月に株式会社ベンチャーラボインベスメントや静岡キャピタル株式会社、大和企業投資株式会社、PE&HR株式会社を引受先とした第三者割当増資により、総額約6千万円の資金調達を実施。
社員数は2017年6月現在7名。現在、UX/UIデザイナーを募集中。

■関連サイト

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう