ドコモの2017年夏モデルとして発表された「Galaxy Feel SC-04J」。フラグシップモデルの「Galaxy S8」「Galaxy S8+」だけと思いきや、まさかの低価格モデルの登場には驚きました。
Galaxy Feelは日本向けモデルとして開発され、日本のみの販売。しかし、ベースとなったモデルは海外で販売されている「Galaxy A3(2016)」とのこと。
たしかに、2つのモデルはよく似ていますが、所々で異なる部分も見られます。ということで、今回は海外版のGalaxy A3(2016)がどんなモデルか見てみましょう。
FeelとA3(2016)の大きさはほとんど同じ
Galaxy Feelは過去のGalaxyシリーズ同様にディスプレーの下にホームボタンを備えます。本体サイズは、幅67×奥行き138×厚さ8.3mmです。
一方、Galaxy A3(2016)もほぼ同じデザインですが、本体サイズは幅65.2×奥行き134.5×厚さ7.3mmと若干異なります。とはいえ、パッと見たデザインはかなり似通っていますね。
背面を見ると、カメラの位置とフラッシュの位置はほぼ同じです。しかし、カメラ周りを見るとGalaxy A3(2016)は背面から若干のでっぱりがあります。
Galaxy Feelはでっぱりが無いのですが、これは両者の厚みの差、A3(2016)が7.3mm、Feelが8.3mmと、この1mmが起因しているのでしょう。
Galaxy Feelはこのサイズで3000mAhの大容量バッテリーを搭載したこともあってか本体厚みがGalaxy A3(2016)より1mm増えていますが、その部分でカメラのでっぱりを吸収していると思われます。
基本スペックは両者かなり似ています。ディスプレーは4.7型HD解像度(720×1280ドット)、背面カメラ1600万画素、正面カメラ500万画素。どちらもF値は1.9です。
大きな違いはメモリー周りとカードスロットの位置
しかし、Galaxy Feelがメモリー3GB/ストレージ32GBで、これはGalaxy A3(2016)の倍の容量。価格が低いモデルなのでストレージは少ないのですが、microSDカードで拡張すればよいでしょう。
Galaxy A3(2016)がGalaxy Feelと大きく異なるのがSIMカードスロットの位置。本体の側面に配置されており、トレイ上にはSIMとmicroSDが横に並びます。
Galaxy Feelは本体上で、トレイはSIMとmicroSDが縦に並ぶため、このあたりの設計はかなり変わっています。恐らくGalaxy Feelは防水に対応させたためにこの位置になったのかもしれません。
カラーバリエーションも白と黒は似ていますが、淡いピンク色はGalaxy Feelのオパールピンクとはかなり異なります。このあたりは市場ニーズに合ったものを投入しているのでしょう。
海外で展開されている「Aシリーズ」
日本でのさらなる展開に期待!
ところで、グローバルのGalaxy Aシリーズは2015年の初代モデルが登場した時、Galaxy Sシリーズの下に位置する高い仕上げが特徴の製品でした。
2016年モデルもそのテイストを引き継いでいますが、2017年モデルからはカメラ機能を大幅にアップ。Galaxy A3(2017)こそ背面1300万画素/正面800万画素ですが、ディスプレーサイズがひと回り大きいGalaxy A5(2017)はどちらも1600万画素のカメラを搭載。セルフィーにも対応したミドルハイモデルとして人気になっています。
なお、韓国ではGalaxy S8なども含め、LINEカメラが標準インストール。セルフィー用途などに人気とのこと。プリインストールアプリは国によって異なるようで、各国でのスマートフォンの使われ方がこんなところからも見えてきます。
Galaxy S8を始めとして、この夏のドコモの新製品はハイスペックモデルに注目が行くことでしょう。
でも、手軽な値段で買えるミドルレンジモデルもサブ端末などに悪くないかもしれませんね。Galaxy Aシリーズはグローバルでも人気なだけに、Galaxy Feelもその使い勝手は良さそうです。できればSIMフリーでの投入があるとうれしいのですけどね。
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