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センサーを装着し、Wi-Fiアンテナを通じて収集

NTT、トライアスロン競技中の選手データを収集、配信する実証実験を横浜で実施

2017年05月24日 07時00分更新

ライブトラッキングシステム 実施領域イメージ

 NTTグループと国際トライアスロン連合(ITU)および日本トライアスロン連合(JTU)は5月10日、競技中の選手データをリアルタイムで収集、配信できる「ライブトラッキングシステム」の導入検討に向けた実証実験をすると発表。5月13日、14日開催の2017世界トライアスロンシリーズ横浜大会にて実施した。

 ライブトラッキングシステムは、選手に専用のセンサーを装着することで、位置情報、速度などを沿道に設置されたWi-Fiアンテナを通じて収集することができる。データをリアルタイムに収集し、各種媒体へタイムリーに情報を配信することで、新しい観戦体験が可能となるという。

選手に装着する専用センサーイメージ

Wi-Fiアンテナイメージ

 横浜大会では、エリートトライアスロン男女選手のバイクとランを対象とし、計測データアップロード時の正確性や配信時のタイムラグなどの検証を実施した。当日はあいにくの豪雨となったが、リアルタイムのセンシング、データ取得の検証を行なえていた。

 なお、同システムは、NTTグループのディメンションデータがツール・ド・フランス2016で提供したデジタルサービスをベースに開発している。同サービスの内容は以下の動画を参照してほしい。


 同社は横浜大会で実証した結果をもとに、2018年以降の「世界トライアスロンシリーズ」全9大会での導入に向けてITU・JTU・NTTグループと連携し、検討・推進するという。また、スイムへのライブトラッキングについても導入を検討するとしている。

ライブトラッキングシステムの実証実験における各社役割

 またNTTは、2017年2月に開催された2017冬季アジア札幌大会においてデータスタジアムやベンチャー企業のCuvieと連携し、ICTを活用した新しい観戦体験を提供。アイスホッケーやカーリング競技でデータ活用、アプリでマルチビュー、VR視聴、リアルタイムでのルール解説などを行なった。

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