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なにも手に持たずに空中を押すと、ボタンやモノの触感を感じる

超音波で空間を触れる技術を持つスタートアップが2300万ドルを調達

2017年05月11日 13時30分更新

 超音波による触覚フィードバック技術を開発しているUltrahapticsは、シリーズBの投資フェーズにて、2300万ドル(およそ26億円)の資金を調達したと発表した。

Ultrahaptics

 Ultrahapticsは、2013年にイギリスで設立された触覚フィードバック技術を開発する企業。同社は「mid-air haptics」、空中ハプティックと呼ばれる技術を開発している。これは、「なにも手に持たず空中を押すと、ボタンやモノの触感を感じる」という超音波による触覚フィードバック技術だ。

 最近では、2月から3月にかけて開催されたGDC2017に出展している。同社は今後、VR/AR産業への参入を予定しているとのことだ。

 Ultrahapticsは現在、非営利団体や学術研究機関によるR&Dへの利用や、提供中の開発者キット、評価プログラムなどを通して利用が可能だ。開発者キットであるTOUCH Development Kitは、現在1899ユーロ(およそ23万円)で提供されている。

 mid-air haptics、空中ハプティックは、DJのスライダーやコンロのつまみといったインターフェースを、なにもない空間を触るだけで直感的に操作できるといった技術を実現する。専用の手袋などが不要で、汎用性の高いハプティックインターフェースになることが期待されている。

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