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医療×保険で個人の情報を護るプラットフォーム実証実験をスタート

ロシアのサイバー攻撃に耐えたセキュリティーを継承!異なる産業をデータでつなぐプラネットウェイの壮大な挑戦

2017年05月12日 07時00分更新

ユニコーンを目指して


 日本人の平尾氏が代表だが、プラネットウェイは米国・日本・エストニアで開発展開を行なうスタートアップだ。技術的な強みがあるのであれば、米国や欧州での展開も想定されたのでは? と聞いてみると、日本での実証を行なう理由は、その世界有数のインフラにあるという。

 エストニア発のセキュリティーのシステムだが、あくまでポイントとなるのは、「セキュリティーだけじゃなく、運用ノウハウ、フレームワーク」と平尾氏は語るとおり、個別の事情にあったレギュレーションを策定し、運用させるその枠組み自体の部分にノウハウがある。

 世界的に最も厳しく、なにかと規制の多い日本での成功事例の後に、アジアも含めてグローバルにそのプラットフォームを売り込む想定だという。また導入する企業側でのメリットは、コストの部分もある。クラウドベースなため、非常に安価な設定が可能で、日本であれば数百億円単位レベルのセキュリティー関連のプロジェクトとなるがそれが数億円で実現できるという。

 各産業にセキュリティーを担保した形で、データでの横串を差し込んでさらにビジネス活用するというのは、ビジネスモデル自体が壮大でビジョナリーだ。センシングも含めて、兆単位でのデータやり取りが予測される今後の世界で、国家レベルのセキュリティーノウハウを獲得したスタートアップだからこそ実現しうる独自のあり方に期待する部分は大きいだろう。

 実証実験がスタートしたことで、プラネットウェイには多くの話が舞い込んできている。しかし、まずは目の前の実証実験をやりこんでいくというのが、平尾氏の考えだ。まずは2017年10月を目処に、東京海上日動のプラットフォームの本番環境を構築し、保険業界での新しい仕組みを作り出す。そこからほかの業界への展開も行なっていく。

 「今後、アメリカで100億円の資金調達をして、一気に市場を取っていく。データのクロスインダストリーアクセス、といえばプラネットウェイだ、と名前を知らしめないといけない。企業価値を高めて、ファイナンシャルプロモーションも必要。他社がマネできないだけの速度で成長するためには、それしかないと思っている」(平尾氏)

 すでに、IBMからは『avenue-cross』をモジュールにしてパッケージ化する提案も受けているという。しかし、それだけでは、大企業側にのまれてしまうおそれもある。平尾氏は、マイクロソフトのAzureやアマゾンのAWSとの三角関係を作ることで、存在感を示していきたいと語る。

 「そのためには、本番環境のエンジンを開発するための費用が必要となる。グローバルなクライアントとも話は進めているので、それを行ないながら、100億円の資金調達を実現させる」と平尾氏は息巻いた。

●Planetway Corporation
2015年7月1日設立。本社は米国サンノゼ。東京に支社、エストニアにR&D拠点を持つ。
グローバルIoT向け通信サービス、IoTプラットフォーム「avenue」、IoT向けオープンデータ統合・分析型データベースエンジン(Elixir)を展開する。
スタッフ数は2017年5月時点で4名。グローバルに最先端技術開発に関われる各種エンジニアとビジネスディベロップメント担当者を募集中。

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