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エクストリームDJにも挑戦しよう!

いつでもどこでもDJしようぜ! GODJ PlusはDJ機材界のドローンだ!

DJだけじゃない! オマケ機能も楽しもう!

 GODJ Plusにはさまざまなオマケ機能が付いている。それらを少し見てみたい。

 GODJ Plusには、鍵盤を押さえるとピアノを演奏できる機能がある。正直ものすごく弾きづらいのでDJのツールとしてはまったく使い物にならないが、そういうツールこそ達人のように使いこなせれば人気者になれる可能性を秘めている。

 例えばこのピアノ機能でX Japanの「サイレントジェラシー」のイントロのピアノを完璧に弾けるようになれば、その後の人生は大きく変わるに違いない(個人差があります)。

これでYOSHIKIになれる…のは難しい

 サンプラー機能まで付いている。こちら、液晶画面下に8つ並んでいるパッドにボイスをアサインできる。左右合計で16個ものサンプルがアサインできるのは、もはやAKAI MPCシリーズ(ヒップホップで人気のパッド付きサンプラー)に迫る勢いだ。

 このサンプルボイスは工場プリセットでTR-808風のリズムと、サイレン音などのパリピが大喜びしそうなSEがセットされているのだが、自分でオリジナルのセットを作ることもできる。 ここでは様々な謎ボイスセットを自作してみた。

押しているのは「感動した」ボイス。これは小泉総理が2001年5月の大相撲夏場所で貴乃花関に向かって言った言葉なのだが、X JapanのForever Loveあたりをプレイしながらこのボイスサンプルを鳴らすと、とてつもない2000年代感を生み出すことができる

GODJ PlusでエクストリームDJを実践!

 このように色々と遊べるGODJ Plusだが、DJ機材とはまったく別の用途に使うことをオススメしたい。せっかくこれだけコンパクトで、バッテリー駆動もして、スピーカーまで付いているのだから、積極的に外に持ち出したいものだ。

 筆者は「Phantom3」というドローンを所持しているのだが、ドローンの面白さは「どこでどのように飛ばせば、どんな映像が撮れるか」にある。GODJ Plusに感じたのはそれに近く「どこでどのようにDJをすれば面白いか」を考えさせてくれるところが新鮮であり、クリエイティブなのだ。

 これだけコンパクトなのだから、本格的なPCDJと同じ事ができないのは当然である。しかし、GODJ Plusにしかできないこともいっぱいある。それをどれだけ見つけられるか? が、この機材の本質である。ではどこでDJをすれば楽しいのだろうか? 実際にGODJ Plusを持ち歩いてみた。

 まずは、広大な茶畑に向かって選曲してみる。お茶っ葉はにはどんな音楽が良いのだろうか? 「モーツァルトを聴かせた植物の生育は良い」といった話を聞いたことがあるので、近いものとしてクラシックとロックの融合であるプログレッシブ・ロックの雄エマーソン・レイク・アンド・パーマーのアルバム「恐怖の頭脳改革」をプレイしてみた。

シ~ン……。無反応な茶畑の様子

 でも、何かしらの波動は伝わった気がするので、ここのお茶はまろやかに違いない。

 やはり、植物ではだめだ。反応がない。最低限動物じゃないとだめだと思ったところでタヌキの大群に遭遇したので、TAN TAN たぬき……、つまりチェッカーズをプレイ。曲は「ギザギザハートの子守唄」である。15で不良と呼ばれたというアレだ。

シ~ン……。無反応なタヌキの様子

 タヌキたちはフェスの最前列でお目当てが出てくるまで微動だにしない地蔵のように「ギザギザハートの子守唄」を聞き入っているようだった。

 だめだ。そもそもこいつら、生き物じゃ無かった。音楽はやはり生き物に聴かせないと! と思ったところで、牛に遭遇。牛だって恋とかするのだろうか? という気持ちになったので、矢島美容室 feat.プリンセス・セイコの「アイドルみたいに歌わせて」をプレイしてみた。「恋しちゃうかな~」というサビの曲である。

そろ~っと近づいたら、牛が一斉にこっちを睨んだ!怪しくないよ! 矢島美容室 feat.プリンセス・セイコ、いい曲だろ?

お前うるせぇよ! 帰れ! モー!

 ビビってまだAメロも終わらないうちに退散したが、牛だって良い恋をして美味しい牛乳を出してもらいたいこちらの想いは伝わったに違いない。

 やはり植物や動物ではダメだ。アウェイもいいところだ。ということで、近所のスタンディングバーに持ち込んでみた。ようやく、人間相手のDJである。

ヒャッホー!

イェ~~ィ!

 盛り上がりすぎるサラリーマンやスタッフたち。ああ、音楽は何て素晴らしいのだろう。GODJ Plusはなんて素晴らしいのだろう。低域もしっかり鳴らすGODJ Plusのスピーカーの音質が気持ち良く、みんなのビールが進んだ夜になった。 (協力:Standing BAR 人の間/京都市下京区)

筆者紹介─BUBBLE-B


 作曲家・J-POP DJ・飲食チェーン1号店ジャーナリスト。京都在住。1992年頃にテクノミュージックに感化され、1995年頃より機材を揃えて本格的に作曲活動を開始し、これまで数多くの作品をドロップ。BUBBLE-B feat. Enjo-Gとしてのユニット活動も精力的に行っている。

 外食チェーン店の1号店を巡ることをライフワークとし、2大和書房より書籍「全国飲食チェーン本店巡礼 ~ルーツをめぐる旅~」が発売中。また、麻婆豆腐食べ歩きストとしての活動なども行っている。




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