突然だが、筆者は課金要素のないヒマつぶし的でシンプルなスマホゲームが好きだ。ブロックをポチポチ消すのに熱中するあまり、睡眠時間を削ったり電車を乗り過ごしたりすることも多々ある。コンシューマーゲームなどもあまりやらないので、自宅にあるPS4は今年は1回も電源を入れておらずただの黒い置物と化している。
無料のシンプルなスマホゲームの欠点は広告だ。1回プレーするたびに30秒広告動画を視聴しなければならないといった手法は、ゲームをしたい気持ちを削ぐので筆者はあまり好きではない。
課金要素がなく、広告も表示されず好きなだけプレーできるスマホゲームはないのかというと、実はある。それはFacebookのMessengerアプリのゲーム機能だ。
MessengerアプリはFacebookの友達同士でのメッセージをやり取りするのが目的だが、ゲーム機能がとても充実している。4月26日時点では49タイトルものゲームをラインアップしている。ギャラガやパックマン、インベーダーといった古典的なものから見たこともない新興ゲームまで揃えている。
また、プレーしたゲームのスコアをFacebookの友達同士で共有してスコアを競うこともできる。今回は筆者が49タイトルをすべてプレーして独断でトップ5をチョイスしたので、紹介しよう。
5位:どんどん伸びてとぐろを巻く「Snake」
「Snake」は、ヘビを操作してマップ上に表示されたリンゴやネズミを食べると、ヘビの体が長くなるというゲームだ。壁やヘビ自身の体に頭がぶつかるとゲームオーバーになってしまう。体が長くなればなるほどスコアが高くなる仕組みで、この手のゲームはよく見かけるものだ。
MessengerアプリのSnakeはヘビの移動速度を3パターンで選択できるので、プレーヤーの腕に合わせて高スコアを狙える。また、操作するヘビを7種類ラインアップしており、プレーするヘビごとにマップ上に配置される壁の大きさが変わってくる。
Snakeは確かに筆者の時間をたくさん溶かしたゲームはあるが、5位にした理由は操作性にある。ヘビの移動は画面に表示される十字キーで操作する。スマホ操作での十字キー移動は難しく、誤操作でのゲームオーバーが多々あった。もう少しスマホに合わせたインターフェースが欲しいということで評価を落とした。
4位:ドットキャラが超かわいい「Templar 2048」
2080は同じ数字のタイル同士をぶつけて数字を大きくしていくゲームだ。例えば、「2のタイル」と「2のタイル」をぶつけると「4のタイル」になる。タイルをスライドさせると新たなタイルがマップに出現し、動かせるタイルがなくなるとゲームオーバーになってしまう。タイルを効率よく動かすのが鍵となる。2080はシンプルなゲーム性ゆえにとても中毒性が高い。
「Templar 2048」は数字のかわりにドット絵のキャラ同士をぶつける。例えば、ミニゴブリン同士をぶつけることで大きなゴブリンになる。このキャラを成長させていく要素がとても楽しく、数字のタイルよりもキャラに愛着を持ってプレーできる。
Templar 2048は魔物やプリンセスと言ったさまざまな世界観があり、ゲーム内で入手できるコインを貯めることで新たな世界観を開放できる。かわいいプリンセスの世界観を手に入れたいといった理由でゲームをプレーするモチベーションも向上した。
3位:ただのスローイングで数時間溶ける「Basketball FRVR」
「Basketball FRVR」は「Pokémon GO」のモンスターボールを投げるような要領でボールをリングにスローイングするゲームだ。最初は固定されているゴールポストが、スローイングが成功していくうちに位置が変更される。最終的には動き続けるゴールポストにスローイングしなければならない。シンプルな操作性なので、プレーヤーの集中力次第でスコアの伸びも変わってくる。筆者は、高得点を狙ってプレーしているうちに数時間も過ぎていた。
プレー中に出現するコインを貯めることで、ベーシックなバスケットボール以外にもテニスボールや目玉型のボールを購入できる。Templar 2048もそうだが、コインを貯める要素が中毒性を高める。課金でなくプレー中に入手したコインというところが、Messengerアプリに収録されたゲームの美点である。
2位:かわいい豆腐を走らせる「Endless Lake」
「Endless Lake」は湖に敷かれたレール上を、豆腐みたいなキャラクター「UBIK」を走らせるゲームだ。レールの切れ目をタップ操作でタイミングよくジャンプして、ひたすら遠くにUBIKを導く。
UBIKの誰からも愛されるようなシンプルでキュートなルックスと、レール上をちょこまかと走る様子がとてもかわいらしい。
UBIKの移動スピードは一定だが、レールの切れ目は複雑だ。さらに、ドアをくぐるとUBIKが分裂するといったギミックまで用意されている。「スーパーマリオ」の1-2ですらクリアできない筆者にとってはEndless Lakeの難易度は高く、開始早々すぐにゲームオーバーになってしまった。悔しさもあいまって、連続でプレーするのだがUBIKは速攻で湖に沈んでいく。
UBIKは湖に沈むときでさえも常に笑顔なので、筆者の彼に対する罪悪感は増幅し、自身のゲームスキルの低さを呪った。湖に沈んだ数多のUBIKへの謝罪の意も込めて2位とした。
1位:なんでソリティアで戦うんですか!「Solitaire Live」
「ソリティア」はトランプを数字順に積み上げていくゲームで、Windowsに搭載されていることでおなじみだ。正式にはクロンダイクという。筆者はソリティアに対して、仕事をサボっている人がWindow PCでカードを積み重ねているという優雅なイメージを持っている。
そんなイメージが吹き飛んだのがこの「Solitaire Live」だ。同ゲームはオンラインのネットワーク対戦でソリティアのスコアを競うゲームとなっている。実際にプレーしてみると、待ち時間5秒ほどでマッチングできた。50回ほどプレーしたが対戦相手はほとんどが外国人と思われるユーザーだった。筆者の個人的感想だが、対戦相手の多くは女性でプロフィール欄のアイコンは高確率で美人である。これだけでもゲームに対するモチベーションはアガる。
ソリティアの話に戻るが、自分のマップの上に相手の積み上げたカードが表示されるのはとても新鮮であった。相手のカードが順調に積み重なり、自分が遅れをとっているとかなり焦る。筆者は初戦から10連敗ほどしてしまった。ソリティアとは、マップに並べられたカードをよく見てプレーするのが楽しいと思っていた筆者は、淡々とカードを積み上げていく対戦相手に対して「お前は全然楽しんでないだろ」と悪態をついていた。
カードをしばらく動かさないとヒントとして次に動かすべきカードを光らせて示してくれるのだが、そんな親切設計でさえも対戦中に焦っている私にとっては「おい、愚鈍」とゲームがあざけっているように感じた。
なんとか白星を勝ち取りたいとSolitaire Liveをプレーしてきて「Magic」という機能の存在に気がついた(説明をちゃんと読まない筆者が悪いのだが)。Magicを対戦中に使用すると場に伏せられているカード取り出すことができ、ゲームを有利に進められる。しかし、Magicは対戦後に大体200個ぐらい獲得できるGemが1000個必要なのでやすやすと使えない。
すこし卑怯くさいがMagicを駆使することで、なんとか勝つことができた。プレーを続けていくうちに効率よくカードを積み重ねて実力で勝利できるようになり、自分が成長できたような気がして、とても充実感を得られた。
Messengerアプリのシンプルなゲームで、ゴールデンウィークを潰してみてはいかがだろうか?
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