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日本版Galaxy S7 edgeにデュアルSIMトレイを入れる意外なメリット

2017年04月27日 09時00分更新

 最近は海外で販売されるスマートフォンの多くが「DSDS」(デュアルSIM、デュアルスタンバイ)タイプになってきました。以前ならデュアルSIM対応スマホはエントリーレベルのモノばかりだったのですが、いまではハイエンド端末もDSDSが増えています。

 しかし、日本など先進国では、ハイエンドモデルはシングルSIMの製品が多いですよね。海外ではXperia ZシリーズやGalaxy SシリーズにもDSDSモデルが出ているのですが、日本はまだまだキャリア販売スマートフォンはシングルSIM版ばかり。なお、「SSSS」(シングルSIM、シングルスタンバイ)とは一般的に言いませんが、この後本文ではDSDSと区別するため、あえて使います。

香港ではXperiaもDSDSが当たり前

SIMトレイが壊れたので、いっそのこと「デュアルSIM」用に

 さて、筆者も日本用に「Galaxy S7 edge」を使っているのですが、先日、SIMトレイが破損してしまいました。通常なら修理に出すのでしょうが、ちょうど深センに行っていたこともあり、パーツ問屋へ直行。なぜなら、その方が早いから。

 なお、深センのパーツ屋は、純正品とコピー品は明確に区別して売られています。逆に言えば、純正かコピーかをはっきり言わないような店では買い物をしちゃダメ。店を選ぶのも客の権利です。

深セン電脳街のパーツ問屋でSIMトレイを物色。謎な機種のモノもある

 いくつか行きつけの店を周り、Galaxy S7 edgeの純正SIMトレイを購入。1枚5元、100円もしません。買う時にお店の人から「本体は何色」と聞かれますが、その次に「SIMは1枚?2枚?」との問いかけか。なるほどそうか、ここではデュアルSIM版のGalaxy S7 edgeのSIMトレイも売っているわけです。値段はどちらも同じなので買ってみました。

DSDS(左)とSSSS(右)のSIMトレイ

 DSDSのSIMトレイをよく見てみましょう。SSSSのトレイのmicroSDカード側に、nano SIMが横向きに入るようになっています。

DSDSのSIMトレイは、2枚目のnano SIMが上のmicroSDカードトレイに入る

 では、DSDSのSIMトレイにSIMカードを入れてみましょう。まずは、nano SIMを1枚とmicroSDカードの組み合わせ。SSSSな日本で売っているGalaxy S7 edgeのSIMトレイと全く同じ使い方になりますね。そして、microSDカードを別のnano SIMと入れ替えると、SIMが上下に2枚並ぶ、DSDS仕様となります。

DSDSトレイならnano SIM+micro SD(左)、nano SIM+nano SIM(中)の組み合わせも可能。右はSSSSのトレイ

ハード的に「DSDS」仕様にはならないが、意外な活用法が発覚

 SIMが2枚入ったってことで「これをそのままSSSSなGalaxy S7 edgeにいれちゃっていいのかな」と思いますよね。まあ、壊れることは無いので挿入しちゃいましょう。

 なお、これをやってSIMトレイが抜けなくなったり、本体が破損しても筆者は責任を負いません。自己責任です。

SSSSなGalaxy S7 edge(ドコモ版)に、DSDSのトレイを挿入!

 電源を入れると、無事SIM-1のSIMの電波を掴みました。SIM-2のほうは当然ですが認識しません。ここでSIMトレイを抜いて、SIMの向きを入れ替えてみると、今度は端末が立ち上がる途中で停止。これはSIMロックを解除していないので、非ドコモなSIMを入れるとこの画面になってしまうわけです。

無事にSIMを1枚認識

SIMを入れ替えてもOK(SIMロック端末なのでVodafone SIMがNGの表示)

 DSDSなSIMトレイを使っても、本体がDSDSになるわけではありません。でも、これってMVNOのSIMやら、海外用のSIMなど、予備のSIMを入れておける「SIMフォルダ」として使うこともできるというわけですよ。microSDカードは使えなくなりますが、まあクラウドにデータ保管するなど、割り切りましょう。

nano SIMとmicroSDカードの端子は干渉しないので大丈夫っぽい(自己責任で)

 筆者はよく入れ替えるSIMを、スマホの背面のケースの間に入れておくのですが、ケースを外した時にSIMを落としてしまうことも多く、SIMを無くしてしまいそうになったことが何度もあります。

 できることならすべてのスマホがDSDSになってくれて、片側に常にSIMを入れておくことができるようになればいいのですけどね。

筆者のSIM保管方法。よく使うSIMは背面に挟むものの、よく無くしそうになる

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訂正とお詫び:記事初出時、端末名が異なっておりました。お詫びして訂正いたします。(2017年4月27日)
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